【南海トラフ地震】今すぐ家庭で準備すべき「減災」のポイント

リスク管理

南海トラフ地震は今後30年以内に70~80%の確率で発生するといわれ、その破壊力は東日本大震災をはるかに超えるものとされています。まさに私たちがいまだかつて経験したことのない未曽有の大災害ですね。

このような大災害に対して、いまの技術力では被害を完全に防ぐこと(防災)はできませんが、被害を少なくする・減らすこと(減災)なら可能です。

つまり、南海トラフ地震のような大災害から命を守り、少しでも被害を小さくするためには、"震が発生する前にどれだけ準備ができるか"、これがとても重要です。

各家庭においては、

  1. 激しい揺れから身体を守るための方法を学ぶ
  2. 家族間での連絡方法と避難所・避難経路を確認する
  3. 水や食料を最低3日分備蓄する
  4. 断水や停電に備えて防災グッズを用意する
  5. 倒れそうな家具や食器棚などを固定する
  6. 車のガソリンを満タンにしておく

このような簡単な準備をしておくだけで、災害発生直後に生死を分けるといわれる72時間(3日間)を生き抜くことが可能となります。

今回は、"南海トラフ地震から命を守るために今すぐ準備すべきこと"についてです。

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地震による最悪の被害をイメージする

南海トラフ地震は、いつ・どこで起きるか分かりません。地震に遭遇する場所も、自宅、学校や会社、デパートや映画館、電車、車の運転中などさまざまです。緊急地震速報が発表されたとしても、数秒後には大きな揺れが襲ってきます。安全な場所に逃げる時間はありません。

つまり、私たちは南海トラフ地震の強烈な揺れに遭遇したとき、その場にしゃがみ込むことくらいしかできないかもしれません。そして、数秒~数十秒後に地震の揺れが収まったとき、周りを見渡すと、いつもとはまるで違う光景が広がっているでしょう。例えば、

  • 自宅や周りの建物が大きく壊れている
  • 家の中は、家具やテレビが倒れ、食器は散乱し、足の踏み場もない
  • 自宅周辺では、道路の液状化や陥没、橋梁の損壊、水道管の破裂など
  • 各所で火災や土砂災害が発生
  • 津波が数分後に襲い掛かってくる
  • 停電、断水などライフラインはすべて寸断
  • バスや鉄道、飛行機、船舶などの交通機関はすべて運行見合わせ
  • 携帯電話やスマホも通信不能

阪神淡路大震災や東日本大震災を経験した人なら分かると思いますが、まさに別世界なんです。

しかし、私たちは、好きな光景であればいくらでも想像できるんですけど、嫌いな光景は思い浮かべたくないっていう心理が働くんですね。分かりやすく言うと、「自分は大丈夫。地震には遭わない」「地震の光景なんて想像したくない」ってことなんです。これを「正常性バイアス」といいます。

でも、地震が発生したときの状況をイメージすることは、その後の行動を考える上でとても重要なことなんですね。まずはご家族で、

  1. 地震が起きると自宅はどうなってしまうのか
  2. 周辺ではどのようなことが起きるのか
  3. 学校や会社の建物は大丈夫なのか
  4. 避難所はどこなのか
  5. 家族とはどこで集合すればよいのか

こうした一つ一つのことについて家族で話し合って、南海トラフ地震による最悪の被害をイメージすることから始めるべきです。

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地震の激しい揺れから身を守るための方法

現在、気象庁が発表する地震の震度は、「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級となっています。

とくに、震度5弱以上になると、大半の人が恐怖を覚えて物につかまりたいと感じ、木造住宅にひび割れや亀裂ができたり、落石や崖崩れが発生するおそれがあります。

また、停電・断水・ガス供給停止や、鉄道や航空機などの運転見合わせも想定されます。

出典:気象庁ホームページ(震度について

自宅にいて地震の揺れを感じたときには、タンスや食器棚などから離れて、家具が置いていない部屋に逃げ込むことが大切です。

1981年に建築基準法が改正され、震度6~7の地震でも建物が倒壊しないように耐震性が規定(新耐震基準)されていますので、1981年以降に建てられた家屋であれば強い揺れに対しても安全度は高いと思われます。しかし、それ以前に建てられた建物は強い揺れで大きく壊れることが考えられます。

学校や会社、外出先で地震に遭遇した場合は、『シェイクアウト』が基本になります。シェイクアウトとは、「しせいをひくく」「あたまをまもり」「じっとする」という3つの動きによって、地震の揺れから自分の命を守るための行動です。

ただし、ビルの外壁やガラスが落ちてきそうな場所は危険です。ビル内に逃げ込むとか、そういう場所から少しでも離れるようにしましょう。

出典:愛知県ホームページ(地震の揺れから身を守る3つの動き

いざという時の避難所と避難経路、連絡方法

地震の揺れが収まっても、その後の余震の心配があります。熊本地震では2日後に本震が起きるという前代未聞の揺れとなり、前震では大丈夫だった自宅が本震で大きく被災したケースも多くありました。こうなると自宅での生活はできません。各自治体が指定した避難所に避難することになります。

  • お住いの地区の避難所がどこなのか
  • どういう経路で避難すればよいのか
  • 避難するときに何を持っていけばよいのか(非常持ち出し品)

などについて、日頃からご家族で確認されることをおススメします。避難所については各自治体のホームページなどでもご覧いただけます。

ここで忘れてはいけないことがあります。それは、『家族との連絡方法』です。別々の場所に住んでいる家族も含めて、”万が一のときの集合場所"と"連絡方法(メールやLINEなど)"を決めておきましょう。地震が発生したとき、自分の次に心配するのが家族の安否ですよね。

 

水や食料を最低3日分備蓄し、断水や停電にも備える

地震が発生すると水道管が破裂して断水になったり、電線が切れたり電柱が倒壊して停電になることがあります。

地震発生から3日後あたりからは、自衛隊や役所による給水や食料の提供を受けることができると思いますが、最初の3日間は水や食料が無い生活を強いられることが予想されます。そんなときに困らないように、必要最低限の水と食料を準備しておきましょう。

また、断水や停電への備えとして、必要最低限の防災グッズを用意しておくことも大切です。キャンプ用品などがあれば代用できると思いますのでご確認ください。

 

 

倒れそうな家具や食器棚などを固定

阪神淡路大震災では、地震の揺れで倒れてきたタンスなどの下敷きになって多くの方がお亡くなりになりました。クラッシュ症候群、つまり身体の一部が長時間挟まれるなどして圧迫され、その解放後に起こる症状によるものですね。

こうしたことから、家具や食器棚などが倒れないように固定しておくだけで、地震発生時の安全性は大幅に向上します。L型金具、つっぱり棒、開き戸ストッパーなど、ホームセンターや通販でお買い求めいただけます。今すぐにでも実行されることをおススメします。

 

出典:首相官邸ホームページ(災害に対するご家庭での備え

車のガソリンを満タンにする

地震が発生すると、水や食料を求める人がスーパーやコンビニへ殺到し、商品はあっという間に売り切れてしまいます。いわゆる水や食料の備蓄が無い人たちですね。そして、もう一つ顕著な現象が、ガソリンを求める車がガソリンスタンドで大渋滞をつくる光景です。

熊本地震では、余震がずっと続いたこともあって、自宅や避難所で寝泊まりすることが不安なために、避難所の駐車場に車を停めて車中泊していた人もたくさんいました。

車があれば、一時的な避難所(車中泊)にもなりますし、夏季はエアコン・冬季は暖房で暑さ寒さをしのぐこともできます。また、水や食料の買い出しの移動手段、スマホの充電などにも使えます。そして何よりもプライベート空間が確保できることが嬉しいですね。

こうしたことからも、日頃から車のガソリンを満タンにしておくと良いですよ。

 

まとめ

南海トラフ地震のような大規模な地震が発生すると、被災地では元通りの生活に戻るまでには相当の年月がかかります。それほど、地震による被害が社会経済活動や私たちの生活に大きな影響を及ぼすということですね。

南海トラフ地震による緊急地震速報が鳴り響いたそのとき、多くの人は驚くだけで、とっさの行動が何もできないかもしれません。でも、事前にしっかりと準備をしておけば、被害を少しでも減らすことができます。これこそが「減災」ですね。

南海トラフ地震はいつ起きるか分かりません。もしかしたら、5分後に発生するかもしれません。今すぐにでもご家庭で「減災」の準備をしましょう。

 


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