東海道新幹線のホームでよく見る光景の一つが、喫煙所の芋を洗うような混雑ぶりです。ホーム上に設置されたガラス張りの狭い喫煙所に、愛煙家の皆さんがぎゅうぎゅう詰めでタバコを吸っているんです。
私も以前は1日2箱タバコを吸っていたので、タバコを吸いたい人たちの気持ちは十分わかります。しかし、いざやめてしまうとタバコの煙や臭いが気になって仕方がありません。
今回は、“百害あって一利なし”と言われるタバコについてです。
喫煙人口は17.7%で減少傾向
日本の喫煙人口は、昨今の禁煙ブームも相まって減少傾向にあります。平成29年現在の喫煙人口総数は17.7%で、男性が29.4%、女性が7.2%となっていますね。
ここで特徴的なのが20~29歳の若い世代の喫煙人口が少ないことです。これは素晴らしいことだと思いますよ。若い人たちが、タバコは身体に悪いものであることを認識しているからこそのデータではないでしょうか。
私もかつてはヘビースモーカーでしたが、10年ほど前に禁煙しました。タバコを吸っている当時は一年中ゴホゴホ咳をしていましたが、今ではそういうこともすっかり無くなりましたね。
それよりもビックリしたのがタバコの価格です。10年前に300円だった銘柄が500円なんです。2箱購入したら1,000円ですよ。タバコに毎日1,000円の出費なんて考えられません。
出典:厚生労働省(平成 29 年 国民健康・栄養調査結果の概要 )
改正健康増進法の成立でさらに禁煙が進む
こうした中、昨年7月の『受動喫煙対策を強化する改正健康増進法』の成立を受けて、学校や病院、行政機関の庁舎などについては2019年7月1日から屋内全面禁煙。さらに、多くの人が利用する飲食店や事務所、鉄道、ホテルのロビーなどは2020年4月1日から原則禁煙となります。
基本的な考え方として、屋内は禁煙にして、敷地内の屋外に喫煙所を設置することは認めるってことですね。私の会社にも屋内に喫煙室があるんですけど、それらも全て撤去されて屋外の喫煙所(設置されるかどうかは不明…)に行かされるんです。
まあ、こればっかりは仕方がないですね。タバコを吸う方々には申し訳ありませんが、受動喫煙のことを考えてもらえば納得いただけるのではないでしょうか。
出典:厚生労働省ホームページ(健康増進法の一部を改正する法律 参考資料)
「年収1億円」以上の人は、タバコを吸わない
(年収1億円になる人の習慣、山下誠司 (著) 、ダイヤモンド社)
『年収1億円になる人の習慣』の中の一節に、”「年収1億円」以上の人は、タバコを吸わない“という習慣について説明されています。タバコを吸うと「4つ」の無駄が増えるというものなんですが、私もまさに同感です。
■「健康」を無駄にする
タバコを吸うことで肺がんや心筋梗塞などのリスクが高まります。高所得者のほとんどは健康を第一に考えます。
■「お金」を無駄にする
500円のタバコを1日2箱、30年間吸い続けたとすると、1,000円×365日×30年=1,095万円にもなります。ありえませんよね。
■「時間」を無駄にする
タバコを吸いながら休憩する時間が仮に5分/本とすれば、1日40本で3時間20分にもなるんです。その半分が仕事中の休憩としたら、会社から見たら「いい加減にしてくださいよ」って感じですね。
■「人間関係」を無駄にする
高所得者は喫煙者を嫌う傾向があります。喫煙者を採用しない会社もたくさんありますよね。
まとめ
世の中にタバコが存在する限り、喫煙者にもタバコを吸う権利があります。私もかつてはタバコ漬けの生活でした。
しかしながら、間違いなく社会全体の動きは禁煙の方向に向かっています。その布石の一つが『受動喫煙対策を強化する改正健康増進法』ですね。
高所得者に限らず、多くの人が健康に気をつけるべきだと思います。
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