飲食店のアルバイト従業員による不適切動画の投稿が後を絶ちません。最近では、『バイトテロ』という名称で相変わらず世間をお騒がせしていますね。
新たなニュースでは、定食チェーン店の『大戸屋』で、ズボンを脱いだアルバイト従業員がお盆で股間を隠している動画や、厨房で口に入れたプリンを吐き出している動画が投稿されたことを受けて、3月12日に国内の350店舗ほぼ全店を一斉休業して、勉強会を行うみたいですね。
このわずか1日の一斉休業で、約1億円の売り上げが失われるというんですから大変なことですよ。これ犯人に請求がいくんですかね?
今回は、悪ふざけのバイトテロに科せられる罰についてです。
不適切動画を投稿したら24時間以内に特定される
相変わらず飲食店のアルバイト従業員による不適切動画の投稿が横行しています。いわゆる『バイトテロ』です。
しかし、これだけ続くとさすがに呆れますね。
- 何のためにそのお店でアルバイトを始めたの?
- 何が楽しくてお店のイメージを失墜させるような行為をするの?
- なぜ、こんなアルバイトをお店は雇ってしまったの?
いろいろな疑問が湧いてきますけど、お店はアルバイトを雇うときにもっとチェックした方がいいと思いますよ。
不適切動画の投稿などを絶対しないように誓約書を書かせて、万一やってしまったときには罰則を決めておくとかしないと、こういう行為は無くなりません。
一方、お店の危機管理体制はしっかりしていますね。
バイトテロは、投稿された動画を見た外部からの通報で発覚するケースがほとんどらしいんですが、お店も危機管理体制が徹底しているので、24時間以内に店舗と犯人を特定しているようですよ。
つまり、やったらすぐに特定されて、クビになって、損害賠償請求されるかもってことです。
良いことはなかなか伝わらず、悪いことはすぐに伝わる
皆さんも経験があると思いますが、世の中の仕組みって、
- 良いことをしてもなかなか伝わらない
- 悪いことをするとすぐに噂になって広まっていく
こんな感じですよね。
バイトテロのやっていることもまさに『悪』です。
本人はふざけているつもりでも、悪人というレッテルを貼られて、あっという間にSNSで拡散されます。
そして、この動画を見た人たちは、まさに"他人の不幸は蜜の味"といった心境です。「あーあ、またおバカなアルバイトがやらかした!」「こいつ、すぐクビだし、とんでもない損害賠償を請求されるぞ!」ってなるわけです。
誰もバイトテロを助けようなんて思いませんよ。最後の結末が気になるだけです。
モラルが低いアルバイトは昔からいる
バイトテロの被害を受けたお店は大変ですよね。たった一人のアルバイト従業員がやらかした悪質な行為のためにお店の信用を失ってしまうわけですから…。
ホリエモンこと堀江貴文さんも次のように言っています。
モラルが低いバイトは昔からいて、いなくならない。それがネット社会で可視化されるようになっただけの話。企業側はそんなモラルの低い人を雇わざるを得ない状況なんだから、もはや人を雇うのではなく、自動化やロボット化するしか抜本的な対策はない。
たしかに仰るとおりです。昔から非常識なアルバイトはいたんですが、今みたいにSNSに動画を投稿するとか、拡散されるなんてことはありませんでしたよね。
しかし、現代のネット社会では悪い話はすぐに広まります。あっという間ですね。
刑事・民事の法的措置とは
回転寿司チェーン「くら寿司」でも、アルバイト従業員によって、ゴミ箱に廃棄された魚の切り身をゴミ箱から拾って、再びまな板にのせた動画が投稿されました。このアルバイト従業員2人はすでにクビになっています。
この件の場合、刑事事件としては、お店の業務を妨害したわけですから『業務妨害罪』が考えられるみたいですね。
お客さんからは見えない厨房での不適切な行為を動画として投稿し、くら寿司の信用を失墜させたということで、偽計による業務妨害となる可能性もあるみたいですよ。3年以下の懲役または50万円以下の罰金ですかね。
一方、民事手続きについては、仮に損害賠償が認められた場合にどの程度まで認められるかがポイントです。
くら寿司の場合、2月5日時点で5,650円だった株価が、2月12日の終値では5,220円まで下落して、時価総額にすると約90億円が失われたことになるそうです。とんでもない金額ですね。
まとめ
モラルの低いアルバイト従業員による不適切動画の投稿。これは、あっという間に広まりますが、やってしまった犯人も24時間以内に特定されます。
軽い気持ちでやった不適切な行為のために、お店が信用を失い、万一つぶれてしまうようなことになったら大変なことです。
なにしろ一番悲しむのは本人よりも家族でしょうね。社会全体でこうした行為を無くす取り組みが必要だと思います。
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