【地震編】帰宅困難者になってしまったときの対処法

リスク管理

東日本大震災(2011年)では、東北から関東にかけての太平洋沿岸で津波による甚大な被害が発生しました。この地震により首都圏でも震度5弱~6弱の激しい揺れを観測し、交通網が全面的にマヒしたため、首都圏で約515万人の帰宅困難者が発生しています。

帰宅困難者になってしまった場合、選択肢は2つです。1つは、長時間かかっても徒歩やあらゆる手段を使って自宅まで帰るという選択肢。そして、もう1つが自宅に帰ることをあきらめて、駅構内、学校や会社、都道府県や市町村が指定する一時滞在施設などで鉄道などが運転再開するのを待つという選択肢です。

今回は、こうした大規模地震が起きて、帰宅困難者になってしまったときの行動について考えます。

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外出先で地震に遭遇すると、その日のうちに帰宅できないことも

突然襲ってくる地震の揺れ。自分がいるところが震度4程度の揺れであっても、そこが震源に近いとは限りません。震源に近いところでは、もしかしたら震度7の地震が発生しているかもしれません。

地震発生直後の行動として、①揺れている間はシェイクアウトで自らの安全を確保、②揺れが収まったら震源や震度など地震情報の収集、③家族や友人との安否確認、この3つが基本になると思います。そして、仮に学校や会社など外出中の地震であれば、次に考えることが"どうやって帰宅するか"ということです。

地震の激しい揺れと同時に、鉄道や飛行機、船舶など全ての交通機関は安全点検などのために運転を見合わせます。万一、土砂崩れで線路が埋まってしまったり、空港の滑走路に異常があれば、しばらくはそれら交通機関は使えません。

自宅まで徒歩で帰れる人はさておき、問題は徒歩では自宅まで遠すぎて帰れない人たちです。鉄道の代替として臨時バスの運行なども考えられますが、タクシーも含めて、帰宅困難者が我さきにとバス停やタクシー乗り場に殺到することが考えられます。

内閣府が、東日本大震災の当日(2011年3月11日)に首都圏で外出していた人を対象に行った帰宅実態アンケートによれば、約28%の人が3月11日24時までに自宅に帰ることが出来なかったとなっています。

出典:内閣府ホームページ(帰宅困難者対策の実態調査結果について

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鉄道をあきらめて徒歩で帰宅した人が約37%

鉄道や地下鉄が運転を見合わせたため、自宅まで数時間かけて徒歩で帰宅した人が約37%となっています。そして、こうした人たちが一斉に道路上にあふれ出たために、各地で猛烈な交通渋滞が発生して、消防車や救急車が立ち往生するなどの問題も顕在化しています。

こうした災害時に、無理してまで帰宅すべきなのか(介護などの事情がある人は除いて)、あるいは学校や会社、一時滞在施設などに避難して状況が落ち着くまで待つのが良いのか、については内閣府でも議論になっていますね。

私なら、家族の安否さえ確認できれば、地震の揺れで被災している可能性のある危険な道路を無理して徒歩で帰宅することは控えると思います。

 

出典:内閣府ホームページ(帰宅困難者対策の実態調査結果について

帰宅しない選択肢を選んだ場合の行動

では、帰宅しないことを選んだ場合、どう行動すればよいのでしょうか? ここで重要になるのが、"身体の安全が確保できる場所に留まる又は移動する"ということだと思います。

  • 学校や会社で地震に遭遇したら、そこに留まって他の人たちと行動を共にする。
  • 外にいた場合は、鉄道駅や行政が指定する一時滞在施設に移動する。

一時滞在施設とは、都道府県や市町村が指定する場所で、大規模な地震が発生したときに帰宅が可能になるまで帰宅困難者を一時的に受け入れる施設です。(庁舎、オフィスビルのエントランス、ホテルの宴会場など)

なお、この一時滞在施設ですが、地震発生後に施設の安全点検や開設準備に時間を要するため、地震発生後ただちに開設されるものではないと考えておいた方が良いと思います。場合によっては地震発生から約6時間後の開設となるようなケースも想定されます。

JR東日本では、地震発生後において駅構内施設の損傷が小さければ、一時滞在場所としてトイレや公衆電話を解放してくれるようです。(JR東日本ホームページ
こうした場所も上手く活用しながら、鉄道が復旧するまでの時間を安全に過ごすことが大切です。

東京都では一時滞在施設をホームページで公開しています。いざというときに備えて、確認されることをおススメします。(東京都ホームページ

まとめ

大規模な地震が起きたとき、鉄道などの運転見合わせにより自宅に帰ることが難しい帰宅困難者が大量に発生することが考えられます。こうしたときに、徒歩で自宅まで帰ることが出来る人はさておき、鉄道が運転を再開するまでどこか安全な場所に退避しなければならない人にとっては、JR東日本のような一時滞在場所や、東京都のような一時滞在施設の情報がとても重要となります。日頃からこういった情報を確認して、もしも帰宅困難者になってしまったときに慌てずに行動できるようにしたいですね。

 


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