【南海トラフ地震】断水を想定して準備しておきたいもの

リスク管理

地震が発生すると水道管が破損して断水になることがあります。東日本大震災(2011.3)でも東北地方を中心に広い範囲で断水になりました。

断水になれば、水道の蛇口をひねっても水は出ません。飲料水、調理、手洗い・洗面、シャワー・風呂、トイレなど日常生活に大きな支障をきたします。しかも、この断水が解消されるのにはかなりの時間がかかります。東日本大震災では、1年以上経っても約4.5万戸が断水したままでした。

今後発生が心配される南海トラフ地震では、東日本大震災をはるかに超える被害が想定されています。当然ながら広範囲かつ長期間に及ぶ断水も考えられます。

今回は、南海トラフ地震による断水を想定して準備しておきたいものについてです。

スポンサーリンク

断水の原因は水道管の破裂

断水の原因は、基本的に水道管の破裂によるものです。

家庭で使われる水は、河川などから取水された水が浄水場でろ過され、水道管を通って各家庭に送られます。この水道管が老朽化したり、冬季に凍結したりすると破裂することがあります。

また、地震による大きな揺れで水道管の継ぎ手が外れたり、水道管に亀裂が入って破裂することもあります。とりわけ、日本の水道管はかなり老朽化が進んでいるんですね。ですから大規模な地震が発生すると広範囲にわたって水道管が破損して断水になってしまうんです。

 

東日本大震災と熊本地震のライフライン復旧状況をみると、電気が約1週間で復旧しているのに比べ、ガスは2週間から2ヶ月、さらに水道については3ヶ月以上を要したそうですよ。
出典:総務省ホームページ(東日本大震災と熊本地震の特徴の比較

 

東日本大震災の水道復旧状況を見ると、3月11日の地震発生から約1週間後で約160万戸が断水しています。そこから少しずつ断水は解消されますが1ヶ月後で20万戸、2カ月後で10万戸、さらに1年が経過した段階でも約4.5万戸で断水しています。

一方、電気は約1週間でおおむね復旧していますし、ガスも約2ヶ月後には復旧が完了しています。このように、電気やガスに比べて水道の復旧にはかなりの日数を要することが分かります。

スポンサーリンク

1日に必要な水の量は2.5リットル

私たちの身体はほとんどが水で出来ています。成人男性で約65%、赤ちゃんはなんと約76%が水で出来ているんです。だから、水がないと4~5日しか生きられないんですよ、驚きですね。それだけ私たちにとって水は貴重なものなんです。

では、1日にどれくらいの水分を摂ればよいのでしょうか。

私たちは、普通に生活しているだけでも 1日に約2.5リットルの水分が失われています(尿や便1.6リットル+呼吸や汗0.9リットル)。一方、食事中の水分や体内でつくられる水の量は約1.3リットル(食事1.0リットル+体内でつくられる水0.3リットル)。これだけで約1.2リットルの水分不足となっているんです。ですから、この不足分の約1.2リットルを飲料水やお茶などで摂取しなければならないんですね。

 

つまり、私たちの身体は毎日約2.5リットルの水分が出たり入ったりしているわけです。これが1日に必要な水分量なんですね。

出典:厚生労働省ホームページ(健康のため水を飲もう講座

災害時の給水ステーション

災害時には、各自治体で給水所が設置されて、そこで水をもらうことができます。東京都であれば「災害時給水ステーション」として、都内に約210箇所の給水所が設置されます。東京都水道局のホームページから給水所の場所を確認することができますよ。

お住いの自治体のホームページなどから、災害時にどこへ行けば水をもらえるのか確認されることをおススメします。地震が起きてからではホームページが見れないことも考えられますから、日頃からの確認が重要ですよ。

ところで、給水所で水をもらう際には、ポリタンクペットボトルが必要となりますよ。これが無いと水を運べません。

給水ポンプの蛇口は大きいので、口の大きなポリタンクがおススメです。容量は10リットルくらいがちょうど良いですね。あまり大きすぎると水を入れたときに重たくて運べませんから…。

断水に備えて水と簡易トイレを準備

では、いつ起きるか分からない地震による断水に対して、私たちは日頃からどのような準備をしておけばよいのでしょうか。日常生活で水を使うシーンとしては、水分補給、調理、手洗い・洗面、シャワー・風呂、トイレなどが挙げられます。

水分補給

生きていくためには、飲料水やお茶、食事などから最低でも1日約2.5リットルの水分補給が必要となります。長期間保存することを考えるとペットボトルの水(2リットル)を家族の人数分備蓄しておくのが良いですね。

地震が発生して断水になっても、すぐに給水所が開設されるとは限りません。給水を担当する役所の人たちも地震で被災している可能性があるからです。さらに、自衛隊の給水車にしても被災地からの災害派遣要請を受けて、現地に到着してからの対応になりますから、すぐには来てくれません。

つまり、地震発生から最低3日間は自力で水を確保しなければならないことを想定して水を備蓄することが必要です。

成人1日あたり約2.5リットルの水分補給が必要なので、2.5リットル×3日で7.5リットルの水を人数分備蓄することになります。我が家は夫婦二人暮らしなので、7.5リットル×2人で15リットルの水となりますね。

2リットルのペットボトルは6本入りで箱売りされていますので、これを2箱(計12本)を常備しておけば、突然の地震で断水になっても3日はなんとか生き延びられます。

ペットボトルの水であれば賞味期限はおおむね2年なので、ときどき料理などに使って入れ替えてあげれば無駄になりませんね。

トイレ

水がないとトイレが流せません。断水でトイレの水が流せないときは、バケツなどに水をくんで、直接便器内へ水を流せば便器の洗浄が可能です。

トイレの床が濡れないように新聞紙などを敷いてから、大きめのバケツ(1杯6~8リットル)の水を便器へ一気に流しこみます。そして、さらに静かに3~4リットルの水を流して下さい。排水管の途中に汚物が停滞することを防ぐため、2~3回に一度は多めの水(10~12リットル)を流すのが良いそうです。

出典:totoホームページ(緊急時のトイレの使用について

 

でも、せっかく備蓄してある貴重な水をトイレに大量に使うのはもったいないですね。
そこで非常用簡易トイレの出番です。ホームセンターや通販でも販売していますが、使いやすいのは、自宅のトイレ便座に袋を設置して凝固剤で処理するタイプですね。使用期間も約10年と長いですし、コンパクトサイズなのでこれを用意しておけば3日は大丈夫だと思います。

もしも、こういった簡易トイレが無い場合には、ゴミ袋を便座にセットして中に新聞紙を丸めて入れるだけでも簡易トイレとして使えます。使用後は袋の空気を抜いてしっかり結んでゴミ箱へポイです。

調理

水分補給の水と同様に、調理用の水として2リットルのペットボトルを必要分用意するのが良いと思います。料理のメニューはできれば水をあまり使わないものがいいですよね。被害が大きければ各地区などで避難所が開設されますので、そこでの炊き出しや食料支給なども活用しましょう。

手洗い、洗面、シャワー、風呂

シャワー風呂は3日くらいなら我慢できるのではないでしょうか。ウエットティッシュや汗拭きシートなどで身体を拭けば大丈夫だと思います。困るのが手洗い洗面ですね。水は貴重なので、ここもウエットティッシュでなんとか乗り切りたいところです。

断水時に絶対必要なグッズ

水を入れるためのポリタンクは必需品です。給水所に行ってもポリタンクが無ければ水を持ち帰ることができません。

ポリタンクは、給水所の給水ポンプの大きさに対応出来るように口の大きなタイプがいいですね。給水ポンプって意外と蛇口が大きいんです。また容量は10リットルくらいがちょうどよいと思います。あまり大きいと水を入れても重たくて運べません。

紙コップ、紙皿、割りばしなども必要です。食事の後に食器を洗うことができないので、こうした使い捨てのものが重宝します。

そして、ウエットティッシュ汗拭きシートです。身体を拭くこと以外にもいろいろな用途があると思います。断水が復旧してからも日常生活で使えますのでぜひ用意してください。

まとめ

大規模な地震が発生すると水道管が破裂して断水になることがあります。

東日本大震災や熊本地震をみても、電気やガスに比べて水道の復旧には時間を要しています。地震発生から3日後あたりからは、自衛隊や役所の給水を受けることができると思いますが、最初の3日は水が無い生活を強いられることが予想されます。

とくに南海トラフ地震のような大規模地震が発生すれば、広範囲かつ長期間にわたって断水となることも考えられます。そんなときに困らないように、必要最低限の水を家庭で準備することが大切ですね。

 


自然災害ランキング

にほんブログ村 その他生活ブログ 地震・災害へ
にほんブログ村

コメント