【南海トラフ地震】停電を想定して準備しておきたいもの

リスク管理

過去の地震をみると、広範囲にわたる大規模な停電が発生して、日常生活に大きな支障がでたケースが見られます。東日本大震災(2011年)では東北地方のほぼ全域で停電になり、約1週間にわたり電気の無い不便な生活を強いられました。このとき東北電力管内で電力が完全に復旧したのは約3ヶ月後です。

北海道地震(2018年)もその一つです。地震発生から約18分後に電力の需要と供給のバランスが崩れたことによる『ブラックアウト』という現象が発生し、北海道全域に及ぶ大停電になりました。

一方、今後発生が心配されている南海トラフ地震についても、東日本大震災をはるかに上回る被害が想定されており、当然、大規模な停電が起きることも考えておく必要があります。

今回は、大規模地震による停電とその対策について考えます。

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大きな地震が起きると広範囲で停電になる

東日本大震災や北海道地震のように大きな地震が発生すると、強い揺れの影響で、

  • 発電所の緊急停止
  • 鉄塔や電柱の倒壊
  • 送電線や配電線の切断
  • 地中に埋設してあるケーブルの切断

などが発生し、広範囲にわたって停電することがあります。

東日本大震災のときには、地震発生直後から東北電力から緊急情報が出されていましたが、地震が発生した当日18時の情報を振り返ると、東北地方のほぼ全域で停電になっていることがわかります。

 

地震発生による停電等の影響について(2011年3月11日18時現在)

本日、14時46分に三陸沖を震源とする震度7の地震が発生しました。当社は、非常災害対策本部を設置し、対応にあたっております。
地震による停電等の影響については、以下の通りです。

1.当社管内での停電発生状況
18時現在、当社管内の広い範囲で、約440万戸が停電しているものと推計しております。詳細については、現在、調査中です。

<当社管内各県の状況>
青森県内 全域で停電(約90万戸)
岩手県内 全域で停電(約77万戸)
秋田県内 全域で停電(約57万戸)
宮城県内 ほぼ全域で停電(約136万戸)
山形県内 ほぼ全域で停電(約51万戸)
福島県内 一部地域で停電(約27万戸)

2.当社発電所・設備の被害状況等
(1)原子力発電所
当社原子力発電所の状況につきましては、別途お知らせいたします。

(2)その他の設備
<火力発電所>
八戸火力発電所 3号機 自動停止
能代火力発電所 1、2号機 自動停止
秋田火力発電所 2~4号機 自動停止
仙台火力発電所 4号機 自動停止
新仙台火力発電所1号機 停止中、2号機 自動停止
原町火力発電所 1号機 手動停止、2号機 停止中

出典:東北電力ホームページ

 

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停電による生活への影響

最近では、オール電化の家も多いのではないでしょうか。お湯を沸かすのも、料理を作るのも、風呂を沸かすのも、IH調理器やエコキュートなど全て電気でまかなうシステムです。

光熱費が安くなるというメリットがアピールされる一方で、停電時には家庭内の全ての電気機器がストップするというデメリットもあります。北海道地震でも多くの方々が電気のない不便な生活を強いられました。

私の知り合いに電力会社に勤務する人がいまして、「地震で停電になっても、電気は1週間で復旧しますよ。」といつも自慢げに話をされますが、その1週間をどう耐えるのかが問題なんですよね。

北海道地震では、地震発生直後から北海道全域で停電が発生し、3日後にはおおむね解消されましたが、マスコミ報道などを見る限り停電による被害はかなり深刻なものがあったようです。具体的な被害を列挙すると次のようなものがありました。

・飛行場は閉鎖、新幹線やJR在来線、地下鉄なども全て運転見合わせ
・道路では信号機などが停止し、交通機能が麻痺
・スーパーやコンビニの休業、営業しているコンビニではレジが使えず
・スマホの充電ができる場所には長蛇の列
・病院も一部で外来診療を取りやめ
・製造業では生産ラインを停止して操業停止
・漁港での製氷機や冷凍設備が使えず、水揚げした魚介類を冷やせず
・銀行や信用金庫合の店舗のほか、郵便局やATMの多くが停電で稼働できず
・酪農業では、搾乳ができずに多くの乳牛が病気にかかって死亡

3日間の停電を想定し、準備すべきもの

では、こうした地震にともなう停電への備えとして、私たちはどのような準備をしておけばよいのでしょうか。

夜間しかも就寝中に地震が発生し、1~3日間を停電した自宅で過ごすことを想定すると、次のような準備が必要です。

懐中電灯

夜間に地震が発生して停電した場合、明かりがないと真っ暗で何も見えません。これでは身動きがとれませんし、精神的にも不安になりますね。懐中電灯は必需品です。

我が家の場合、枕元に小型の懐中電灯、寝室のコンセントに取り外しタイプの足元灯(外すと懐中電灯として使えるタイプ)、そして、洗面所の電球を「充電式LED省エネ電球に交換しています。

地震の揺れがおさまったら、これらの明かりを使って部屋の様子を確認し、次に屋外に出て周辺の様子や自宅の被害状況を確認します。

ランタン

自宅の被害が小さく、避難する必要がなければ、停電した自宅での生活となります。

夜間に明かりがないと家族も不安になります。キャンプで使うような乾電池式のランタンが一つでもあると明かりがとれて便利ですね。

ランタンがなくても、懐中電灯とペットボトルで簡易ランタンが作れます。東京都のホームページ(もしもマニュアル)で紹介されていますのでぜひ参考にしてください。

出典:東京防災ホームページ(「東京防災」の作成について|東京都

スマホの予備バッテリー

家族や友人の安否を確認したり被害情報の収集など、災害時にスマホは欠かせません。でもバッテリーが無くなったら使うことが出来ないのが弱点です。そこで、予備バッテリーの出番ですね。

予備バッテリーとして必要な容量は、スマホのバッテリー容量と使用用途によっても変わりますが、目安としてはスマホ1回分の充電で約5000mAhです。

最近では24000mAhクラスの大容量バッテリーもありますので、なるべく複数回の充電ができる大容量バッテリーの準備をオススメします。3日に1回フル充電するとして、夫婦二人であれば24000mAhのバッテリーなら安心ですね。

ラジオ、予備乾電池

地震時の情報収集にはラジオが使いやすいと思います。地震被害の状況、国や都道府県・自治体の対応や住民向けの避難所や給水に関するお知らせなどを確認するために小型ラジオ乾電池を準備しておきましょう。

手回しで充電できるラジオもありますが、お年寄りや子供には大変な作業だと思いますので、乾電池式のラジオで十分です。3日目以降になれば乾電池も含め、支援物資も徐々に避難所へ届きます。

車のガソリンは満タンに

車載用のスマホ充電器があれば車のエンジンをかけてスマホの充電が可能です。すでに日常生活の中で多くの方がそういう使い方をしているのではないでしょうか。

これは地震時でも有効です。さらに、夏季の冷房や冬季の暖房なども含めて、車が使えれば避難生活も格段に快適になります。いざというときのために車のガソリンは満タンにしておきましょう。

超おススメ!懐中電灯にもなる「充電式LED省エネ電球」

先ほど、懐中電灯のところでもご紹介しましたが、我が家では洗面所の電球を「充電式LED省エネ電球」に交換しています。

平常時には、普通の電球として使用しながら充電ができて、緊急時に電球を取り外して懐中電灯として使用できるLED電球ですね。

LED電球なので約40,000時間の長寿命で、電球としては10年程度使用が可能です。また、消費電力4Wで30W電球相当の明るさなので節電・省エネ対策にもなります。

平常時、洗面所の天井ソケットなどに取り付けて点灯しておけば自動的に充電されるので、停電時でも100%点灯する優れものですよ。



まとめ

地震によって大規模な停電が発生すると、日常生活に大きな支障が出ます。とくに病気や障害がある人、高齢者や乳幼児にとっては命取りにもなります。

最低でも3日間の停電をイメージして、懐中電灯やランタンなど夜間の灯り、情報収集用のラジオ、スマホの予備バッテリーなどを備蓄し、自分たちでできることを準備しておくことが大切です。

 


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