上司の皆さん、部下へのパワハラやめませんか?

ハラスメント

壊れた職場があれば上司の存在を疑う」、「メンタル不調の7割は上司が原因」、これはあるメンタルヘルスのカウンセラーの言葉です。職場を壊し、部下を潰し、チームの生産性を大きく下げる原因は上司にあるということなんです。今回は、職場を壊す危険な上司について考えます。

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世の中パワハラだらけ

最近、毎日のようにニュースなどでパワハラ問題が取り上げられていますよね。スポーツ界でいえば、今年に入ってから次のような報道がされています。

レスリング女子
五輪4連覇した伊調馨選手が日本レスリング協会の栄和人強化本部長からパワハラを受けていたとして告発状を内閣府に提出。レスリング協会は第三者機関から調査報告を受け、栄氏による伊調選手へのパワハラ行為が複数回にわたってあったことを認め、謝罪。栄氏は強化本部長を引責辞任。

日大アメフト部
日大アメフト部の選手が関学大選手に対して悪質なラフプレータックルを行った背景に、日大・内田前監督のパワハラや指示があったというもの。しかし、現在のところ警視庁は相手を負傷させる危険なタックルを指示した事実は認められないとして内田前監督の立件を見送っています。

ボクシング
日本ボクシング連盟の役員や元選手が、同連盟の山根明前会長への権力集中やパワハラを告発。助成金の不正利用や試合用のグローブなどの不透明な販売の実態が表面化。

体操
リオデジャネイロ五輪体操女子代表の宮川紗江選手が、日本体操協会の塚原・女子強化本部長らからパワハラを受けたと告発。

いずれのケースも、優位な立場にあるものが選手にパワハラしていたものですが、日大アメフト部のように前監督によるパワハラの証拠が無いとして、なんとも腹立たしい結果になっているものもありますね。

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上司が壊す職場

 

こうしたパワハラは、スポーツ界だけの問題ではありません。会社でも日常的にパワハラが横行しているんです。

そして、ビックリすることにその7割は上司に原因があるんです。

『上司が壊す職場』(見波利幸・著、日本経済新聞出版社)では、産業カウンセラーである著者が数々の職場を見てきた中、

  • 壊れた職場があれば上司の存在を疑う
  • メンタル不調の7割は上司が原因
  • 部下も悪いと考える会社は危ない

といった傾向があることに気づき、「職場を壊し、部下を潰し、チームの生産性を大きく下げる原因は上司にある」ということを訴えています。

そして、パワハラを引き起こす危険な上司を次のように分類しています。

1.機械型(周囲が目に入らず、空気が読めない)
人とのコミュニケーションが苦手で、積極的に人と関わろうとしない。部下を放置して自分の仕事に没頭する。融通が利かず例外が認められない。

2.激情型(相手を"敵"と認識すると感情的に攻撃する)
人の好き嫌いが激しく、「敵か、味方か」というシンプルな世界観で他人を判断する。ある日突然、誰かを「敵」と認識した場合、パワハラ行為に及ぶことがある。しかし、その引き金はどこにあるか、他人からは分かりにくいため、戸惑う部下が多い。

3.自己愛型(常に称賛を浴びたい、特別視されたい)
自分に注目を集めたい、称賛を浴びたいタイプ。電話の声が必要以上に大きかったり、「自分が、自分が」というオーバーな態度を示す。周囲にかまわず自慢話をしたり、「できる自分」を演出したり、他人を卑下(ひげ)したりして、部下を疲弊させる。

4.謀略型(部下の気持ちよりも自己の目的を重視しすぎる)
自分の目的を達成するためなら、たとえ他人を犠牲にすることになっても良心の呵責(かしゃく)がない。常に自分にとって有益かを判断基準にし、部下を道具のように考える。スピード出世を果たした人や、「できる」と評価されている人に、このタイプが潜伏するケースがあり、静かに、そして確実に職場を壊していく。

最も危険な上司は「謀略型」

危険な上司が4分類されましたが、この中で一番危険でやっかいなのが「謀略型」ですね。本書でもそのように整理されていますが、私も同様に考えます。

とにかく、仕事を進める上で、どんなに大変なミッションでも「自分もやるんだから部下もやるのが当たり前」「部下が無理をすれば完遂可能」「部下が精神的・肉体的にどれほど大変な目に遭おうとも自分には関係ない」という意識の上司です。そして、全てにおいて「自分の成果・評価」につながるかどうかだけが重要なんです。ですから、裏表も激しいですね。裏で上司のことをどう言っているか知れたもんじゃありません。

こうなると部下も使い捨てです。しかしさらに危険なのは、こういう上司の下で仕事をやり切ってしまった部下です。いつしか、謀略型上司に同調し、そういう仕事のやり方こそが正しいと考えてしまうことなんです。つまりある意味での洗脳ですね。

こういう部下は不幸ですよ。最も危険な謀略型上司になる可能性が大きいわけですから・・。私もいろいろな社員を見てきましたが、こういう人間もときどきいます。

まとめ

「メンタル不調の7割は上司が原因」という指摘。まさにその通りだと思います。私たち管理職はもっと職場の状況を観察して、危険な上司が誰なのか、そして、どの部下が攻撃されているのか、そうしたことをつぶさにチェックし、職場環境を改善しなければなりません。

半面、誰しもが危険な上司になってしまう可能性もあります。職場でのハラスメントに関する研修や勉強会などをもっと行って、社長をはじめ社員全員がハラスメントの無い環境づくりを意識する必要があると思いますね。

上司の皆さん、もう部下へのパワハラはやめましょう!

 


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