「今年の漢字」で振り返る災害史

自然災害

毎年12月になると京都の清水寺で「今年の漢字」として、その年の世相を表す一字が発表されます。これを見ると、その年に何があったのかを振り返ることができますが、災害があった年には「震」や「災」といった漢字が選ばれています。
今回は、これまでの「今年の漢字」から過去の災害や出来事について考えてみます。

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「今年の漢字」はその年の世相を表す一字

毎年12月になると、清水寺で「今年の漢字」が発表されます。
(公財)日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字を公募して、最も応募数の多い漢字を今年の漢字として、京都の清水寺で発表するものです。"漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環"として1995年にスタートした「今年の漢字」。発表当日は、清水寺の森貫主(かんす)が熊野筆を使って揮毫(きごう)するのですが、舞台に立つときまで漢字を知らされておらず、その場で初めて漢字を知って、一気に書き上げるのですから大したものです。

私も過去に一度だけ近くでお会いしたことがありますが、なんともいえないオーラを感じましたね。

 

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災害が起きた年は「今年の漢字」にも反映される

今年の漢字は、1995年から始まっていますが、災害が多かった年には「災」「震」といった漢字が選ばれており、日本国民にとって災害のインパクトが大きかった年であったことが伺えます。

 

出典:(公財)日本漢字能力検定協会(今年の漢字

 

1995年「震」:阪神淡路大震災

1995年の阪神淡路大震災では、多くの建物が倒壊して約6,400名の方が亡くなりました。「震」の年です。じつは、この地震が起きる前の1981年に建築基準法が改正されており、震度6~7の地震でも建物が倒壊しないように耐震性が規定(新耐震基準)されていました。こうしたこともあり、1981年以降に新耐震基準に基づいて建てられた建物の多くは倒壊を免れましたが、1981年以前に旧耐震基準に基づいて建てられた建物の多くが倒壊したという報告もあります。

その後、2016年の熊本地震では、前震・本震というイレギュラーな2度にわたる震度7に見舞われたこともあり、多くの建物が被害を受けましたが、今のところ建築基準法の改正には至っていません。

2004年「災」:相次ぐ自然災害

2004年は、新潟県中越地震、梅雨前線による新潟・福島豪雨、福井豪雨、台風23号をはじめとする台風の10個上陸、浅間山の噴火など、災害続きの年でした。まさに「災」の年です。

また、この年はインドネシア・スマトラ島沖で M 9.3 の大地震(スマトラ島沖地震)が発生して、大津波によりインド洋沿岸の各国で大きな被害となり、30万人以上の死者・行方不明者が出ましたが、この7年後の2011年、まさか日本でも大津波の被害が発生するとは誰も予測できなかったことと思います。

2011年「絆」:東日本大震災

2011年の「絆」。忘れもしない東日本大震災です。押し寄せる津波にのみ込まれていく街、あまりにも衝撃的でした。地震発生の3分後には岩手県、宮城県、福島県に大津波警報が発表されましたが、まさかあれほどの津波が襲来するとは、誰も想像できなかったのではないでしょうか。地震発生から今年で7年を迎えますが、 死者 19,630人・行方不明者 2,569人(消防庁発表、平成 30年3月1日現在)となっており、まさに未曽有の大災害となりました。

2018年「?」:〇〇〇〇〇

そして、今年2018年。私の記憶に残っているのは、平成最悪の豪雨災害と言われる西日本豪雨です。7月5日は、奇しくも昨年2017年に九州北部豪雨が発生した日と同じ日でした。前日から前線に伴う大雨の予報が出されてはいましたが、まさか西日本の広い範囲であれだけの被害が発生するとは、まさに想定外の被害といえるでしょう。

これまで国が進めてきた治水事業の前提となる計画規模をはるかに上回る大雨・洪水となり、堤防やダムなどのハード対策と併せて、住民避難などのソフト対策の脆弱性も浮き彫りになりました。

今のところ、明るい話題よりも暗い話題の方が多かった一年のような気がしますが、皆さんはどうでしょうか。

2018年の募集が始まります

さて、2018年「今年の漢字」の募集が間もなく始まります。

  • 募集期間 2018年11月 1日~12月5日
  • 発表日  2018年12月12日(京都・清水寺にて)

出典:(公財)日本漢字能力検定協会(2018年「今年の漢字」

ネットからも応募ができて、抽選で賞品もあるようです。ぜひ応募されてはいかがでしょうか?

まとめ

日本は、地震・津波・洪水などにより、たびたび大きな被害を受けています。
こうした災害から命を守るためには、私たち一人一人が過去の災害における教訓を学び、同じ過ちを繰り返さないように、キチンと対応・行動することが基本となるのではないでしょうか。
地震であれば家具の固定、津波や洪水なら避難方法の確認、こうした比較的簡単に出来ることから、いますぐ始めることだと思います。
また、こうした教訓を子供や孫に伝え、災害の記憶を風化させないことも重要です。

「今年の漢字」は、いまや年末の風物詩の一つとなっています。
2018年は、すでに西日本で未曽有の豪雨災害が発生してしまいましたが、今後、災害とは関連のない漢字が選ばれることを願ってやみません。

私たちは、過去の災害の歴史をきちんと振り返り、そのときの教訓を忘れずに、いざという時に備える必要があると思います。

 


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