葬儀や法事などで、黒い革靴がずらっと並んでいると、自分の靴が分からなくなることありませんか? あるいは、大人数の宴会が終わって帰る時に靴を履こうとしたときなどもそうです。下駄箱に入れた靴をお店の人がご丁寧に横一列に並べてくれるものですから、自分の靴を探すのが大変なんです。
さらに酷いのが、誰かが靴を履き間違えて帰ってしまったときです。こういうときは困りますよね。これから忘年会シーズンになると、こういった靴の履き間違えがあちこちで発生するのではないでしょうか。
こうしたとき、自分だけのオーダーメイドの靴であれば、間違えられることも少ないのではないでしょうか。また、「靴は男の顔である。靴の汚れ方でその人の性格やセンスまであらわにする 」というような諺もあるくらい、足元の靴は重要なんですね。
今回は、革靴について考えます。
靴の履き間違いにご用心
私も過去に2度ほど靴を履き間違えられた経験があります。私の会社では毎年のように忘年会を100人以上で開催するんですが、いつもお店が決まっていまして、お座敷で大宴会なんですよね。ですから、お店に着いたらまず靴を脱いで下駄箱に入れてから会場に入るわけです。でも下駄箱といってもカギなんてありません。昔ながらの靴棚があって、好きな所に靴を置いていくわけです。
ここまではいいんですが、問題は宴会が終わって帰るときなんです。お店の人がご丁寧に下駄箱の靴を全て出して並べてくれるものですから、下駄箱の分かりやすい位置に置いたはずの靴がどこにあるのかいちいち探さなければならないんです。
男性の革靴って、ほとんど黒い靴が多いので、探すのが大変なんですよね。ちょっとしたアクセサリーとかデザインの違いを見て探すんですが、中には似たような靴もあります。そうすると靴の履き間違いが発生するわけです。
靴が無いときのショック
宴会も終わり、さあ家に帰ろうと靴を探したときに、自分の靴が見つからない時のショックは大きいですよ。「なぜ靴が無いの?」という疑問が最初に浮かんできて、次に「誰かが間違えて履いていったかも」という推測が頭をよぎり、もう一度しっかり靴を探して、やはり靴が無いことが分かると「間違えた犯人は誰だ?」と怒りに変わってくるんです。
さらに、無くなった靴が高価なものだったり、女房や子供から記念としてもらった靴だったりすると、ショックはかなり大きいですね。
そして、目の前にあるのは、誰かが残していった1足の靴。当然、サイズも違いますし、気分的にとてもそれを履いて帰る気にはなれません。
お店の人に事情を伝えて、代わりのサンダルまたはスリッパを借りて帰ることになるんですが、周りの人に足元を見られると格好悪いですよね。家に帰っても女房からの説教が待っています。
靴を間違えられない方法
では、靴の履き間違いを予防するにはどのような方法があるのでしょう。
例えば、靴を脱いだときに片方の靴に名刺を入れておくというのはどうでしょう。靴に名前を書くのと同じように、名刺が入っていれば靴を間違えられる確率はかなり下がると思います。しかし、他の団体さんと下駄箱が一緒の場合は、こちらの社名や氏名もバレてしまうので好ましくありませんよね。また、名刺が靴の奥の方にスルっと入ってしまうと全然見えないので役に立ちません。
そうしたときには、文房具のクリップなどで靴をプチって挟んでおくのもおススメです。こうしておけば、間違って靴を履こうとしてもクリップが邪魔になるので気づきますよね。クリップの色もできれば黄色などの目立つ色が良いですよ。ちょっと格好悪いですが靴を間違えられるよりはマシです。
いっそのことオーダーメイドの革靴
「名刺やクリップなどの方法は、姑息でみっともないから嫌だ」という方にはオーダーメイドの革靴をおススメします。自分だけのオリジナリティを最優先した斬新なデザインや色の革靴であれば、間違えられることもほとんど無いのではないでしょうか。
ちなみに、オーダーメイドの革靴のお値段ですが、専用の靴型(木型)から製作するビスポークですと15〜30万円程度、既存の靴型をアレンジして製作するセミオーダーでは4〜6万円程度で作れますよ。私も、安い既製品の革靴を何足も履きつぶすよりも、足にフィットするオーダーシューズを大切に履く方が好きですね。
「たとえお金がなくても、いい靴を履きなさい。一流の人たちは、相手の足元を見て、仕事ができるかどうかを判断する」といった諺もあるくらいに足元は重要です。
私の愛用はマドラスのオーダーシューズですが、違うものを2足用意して交互に履いています。こうすることで靴も長持ちするみたいですね。そんなに高価なものではありませんが世界に一つだけのオーダーシューズですから大切に使っていますよ。
まとめ
普段、何気なく履いている革靴ですが、電車の車内や会議のときなど、周りの人から結構見られていると思った方がいいですね。靴がキレイに手入れされていれば問題ありませんが、ホコリをかぶってヨレヨレになっていたり、靴底が大きく擦り減っていたりすると、第一印象で損をしてしまいます。
社会人の身だしなみとして、せめて革靴は良いものを選びたいですね。靴を見ればその人がどのような人物であるか、ある程度はイメージできますし、「良い靴を履くと、いいところへ連れて行ってくれる」という諺もあるくらいですから・・。
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