米大リーグ・エンゼルスで大活躍する大谷翔平選手。じつは高校時代に作った「マンダラチャート」の効果で、いまの活躍があると言っても過言ではないんです。
マンダラチャートというのは、"将来の目標を実現するためには何をすればよいのか"を3×3のマトリックスで整理したものです。9マスの中心に目標を書いて、それを囲むマスには目標を達成するために必要なことを書き込むんですね。
とてもシンプルな構造なんですが、目標を達成するために必要となるプロセスを自らが具体化するという点で、自己啓発にも繋がります。
今回は、マンダラチャートについてです。
マンダラチャートとは
マンダラチャートは、経営コンサルティングを行う(株)クローバ経営研究所代表の松村寧雄氏が"人生とビジネスを豊かにする"ために考案した3×3のマトリックスです。
マンダラチャートのフレームは、ブッダの智慧と密教マンダラをもとに開発されたマトリックスです。「中心核を持つ3×3の9マス」(A型)とこれが9つ集まって構成される「中心核を持つ8×8の64マス」(B型)の2種類があり、「全体と部分と関係性」を一目で把握できるのが特長です。
出典:(株)クローバ経営研究所ホームページ
つまり、"目標"を3×3の9マスの中心に書いて、"目標を達成するために必要なこと"をその周りのマスに書き込むんですね。
例えば、ダイエットを目標にするなら次のようなイメージです。
「1ヶ月で3kg痩せる」という目標を立てたときに、その目標を達成するために必要なこととして、次の8項目に取り組もうってことです。
- 食事の量を減らす
- 炭水化物を減らす
- 間食はしない
- 甘いものを控える
- 毎朝の通勤で1駅分を歩く
- 終末にジョギング
- 毎日体重計に乗る
- 毎日鏡で体形を見る
目標を達成するために必要なことは、人それぞれに違いますから自分なりの方法を考えて記入するんですが、ここで"方法を考える"ことが自己啓発にも繋がるんです。
さらに、これを細分化したものが9×9のマトリックスになります。「1ヶ月で3kg痩せる」という目標を中心にして、目標を達成するために必要な項目が8つ並ぶ形ですね。
上表の空白の欄、すなわち8×8のマスのところに、それを確実に行うための具体的な方法などを書き込んでいきます。
ここでは省略しますが、この8×8のマスをつくることができれば、目標に向かって大きな1歩を踏み出したことになりますよ。
大谷選手のマンダラチャート
マンダラチャートは、将来なりたい自分へ向けて具体的な「目標」と「目標を達成するために必要なこと」を設定するものです。
米大リーグ・エンゼルスで二刀流として大活躍する大谷翔平選手も、花巻東高校時代にこのマンダラチャートを作っています。将来の目標を「プロ8球団からドラフト1位指名」として、必要な項目には、体づくり、コントロール、キレ、メンタル、スピード、人間性、運、変化球を挙げていました。
まずもって、高校生時代にこのマンダラチャートを作ったってことがすごいと思いますね。目標を達成するために必要なことを自分なりに冷静に分析して記入したんでしょう。
しかも、野球についての技術的なことだけでなく、プロ野球選手に求められるメンタルや社会人としての人間性、運にも触れていますから、素晴らしいと思います。
マンダラチャートの目標とそれを達成するための努力
マンダラチャートは、紙とペンがあればすぐに作れますよ。作り方をおさらいしましょう。
まず3×3のマスを作って、その中央に「目標」を記入します。そして、それを囲む8マスに目標を実現するのに必要なこと(8つの項目)を書き込みます。
さらに、その8項目それぞれについて必要なことを8項目づつ挙げて、合計9×9のマトリックスを完成させていきます。
9×9を作るときに、たくさんの項目を整理しなくてはいけないので、そこが少し大変かもしれませんが、目標を達成するためのプロセスを自分の頭で考えることが自己啓発にも繋がって効果抜群なんですよね。
まとめ
マンダラチャートは、将来なりたい自分をイメージしたときの「目標」と、それを達成するために必要なことを整理するものです。
つまり、目標を達成するための8つの努力を書き記して、自らを鼓舞し、地道な努力を実行するためのものですね。みなさんも目標達成に向けてマンダラチャートを作ってみてはいかがでしょうか。
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