宅配便の取扱個数増や配達員不足などの配達事情と「再配達」問題

生活

昨年末、友人からお歳暮をいただいたんですが、宅配便で届いた荷物を見てビックリしてしまいました。お歳暮の包装紙の一部が破れて、箱の隅のところには明らかに指で押しつぶしたような穴が開いていたんです。

2年ほど前には宅配便の配達員が配達途中の荷物を投げつける動画が拡散して社会問題になりました。また昨年末には、宅配便でおせち料理を運搬するときに冷凍運搬しなければいけないところを誤って冷蔵で運んでしまったために、計1,268個のおせち料理がパーになってしまい、届けられなかったことは記憶に新しいところです。

今回は、宅配便の配達事情と「再配達」問題について考えます。

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宅配便の配達事情

宅配便って便利ですよね。日本国内であればたいてい翌日には荷物が届いてしまうくらい早いですし、発送するときもコンビニや取扱店に持ち込むのはもとより、自宅やマンションの宅配ボックスにまで集荷に来てくれます。

アマゾンなどで商品を注文したときに、翌日には手元に届くスピーディーさも宅配便があってこそですよね。

さて、利用する客の立場からすればとても便利な宅配便なんですが、実際に荷物を運ぶ人たちは大変みたいですよ。

宅配便の取扱個数の増加

1つめが、宅配便の取扱個数の増加です。

ネット通販やオークション、フリマなどを利用する人が急増したために、宅配便の取扱量も右肩上がりで増加しているんです。いわゆるEC市場の拡大によるものですね。平成4年に1,189百万個だったものが、平成29年には4,251百万個と約3.6倍になっています。

これでは荷物を運ぶ人たちも大変です。大きなものから小さなものまで荷物の大きさも様々ですし、中には重たいものもあります。さらに配達先が奥まった路地みたいなところだったり、エレベーターが無い建物の階段を駆け上がったり、そのご苦労は想像を絶するものがあるかも知れません。

 

出典:国土交通省ホームページ(宅配便等取扱個数の推移)を一部加工

 

出典:国土交通省ホームページ(宅配便(トラック)取扱個数)を一部加工

配達員の不足

2つめは、配達員の不足です。

取扱個数が増えれば増えるほど、それを配達する配達員を確保しなければなりません。配達員不足が深刻化した2017年以降、宅配便最大手のヤマト運輸や佐川急便、日本郵便が相次いで運賃を値上げしていますね。

最近では、女性の配達員も増えています。私のところでも夜に配達をお願いすることが多いんですが、大きなカートにたくさんの荷物を載せて、マンションの各部屋を回っている女性の配達員さんをよく見かけます。

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「再配達」問題って?

宅配便を配達したときに、不在のために一度荷物を持ち帰って、あらためて配達する、いわゆる「再配達」が問題になっています。不在でもポストに配達できるような荷物であれば問題ないんですが、押印やサインが必要な荷物だとそうもいきません。

つまり、配達時間が指定されている場合も含めて、

  • 配達に来たのに受け取る人がいない
  • 電話しても出ない
  • 受け取る側も再配達の依頼が面倒

といったケースですね。

再配達によって、宅配業者には人件費やトラック燃料などのコスト増といった"しわ寄せ"がいくんです。平成30年10月の再配達率は、全体で約15%となっています。

 

出典:国土交通省ホームページ(宅配便再配達率

宅配ボックスの普及

こうした「再配達」問題を解消するための一つの方策が"宅配ボックスです。

不在の時でも宅配便を受け取れるように設置されたボックスですね。私のマンションにも設置されていますが、エントランスのところに大きなボックスが複数並んでいて、ここで宅配便を受け取れるんです。当然、専用のカードキーが必要ですよ。

近年に建てられたマンションでは共用設備として設置されていることが多いですが、戸建て住宅などマンション以外の住宅では、まだそれほど普及していないみたいですね。

ただし、書留やクール便の荷物など宅配ボックスで受け取れないものもあります。こういう場合は直接荷物を受け取ることになりますよ。

2019年秋、消費増税前の駆け込み需要がネックかも

2014年4月に消費税が8%に引き上げられましたが、このとき3月から4月にかけて消費者の駆け込み需要が発生しました。とくにネット通販などに注文が殺到して、宅配各社の物流網がパンクしたんですね。

こうしたことから、納期を過ぎても荷物が届かないという事態があちこちで発生しています。例えば、新入社員に配布するノートパソコンが納期に間に合わず、当面パソコン無しで仕事しなければならないという異例の事態もありました。

2019年秋に消費税が10%に引き上げられますが、同じようなことが繰り返されそうな予感がしてなりません。

まとめ

私のところに箱の一部が潰れた状態で届けられたお歳暮ですが、宅配便のお兄さんに確認したところ、配達ボックスに配達されたときにすでに潰れた状態だったらしいです。

配達員のお兄さんも、メモなど一言くらいあってもよさそうなものですが、それだけ忙しかったってことなんでしょうかね。

そんなことで、お歳暮が発送された某有名デパートに電話したら、すぐに交換用の商品を届けてくれましたので一件落着といったところですが、今回の件を通じて宅配業界の問題を垣間見ることができました。

今後、ますます宅配便の需要は増えるでしょうし、一方で配達員の不足も深刻な問題になります。そうしたときに、「少しでも再配達を減らす」あるいは「再配達をゼロにする」といった取り組みが問題解決の一つだと思います。

 


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