リスクと危機はウルトラマンに例えると分かりやすい

リスク管理

『リスク管理』とか『危機管理』って言葉をよく耳にしますが、どういう意味なんでしょうか? じつは、このリスク管理と危機管理って私たちの生活の中でさまざまな形で存在しているんです。簡単な例でいえば、「今日は雨が降りそうだから傘をもっていこう」はリスク管理、「雨が降ってきたからコンビニで傘を買おう」は危機管理です。今回は、このリスク管理と危機管理について考えてみます。

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リスクと危機をウルトラマンに例えると

自然災害の中でも、洪水や高潮など大きな被害をもたらす『台風』を例にとってみると、まず台風そのものの存在が危険かつ有害なものということはお分かりですよね。「日本のはるか南の海上で台風〇〇号が発生しました。」というニュースを聞くと、「また台風か~。日本に来なければいいけどね。」と憂鬱な気分になります。つまり台風そのものの存在が『ハザード(危険性または有害性)』となります。

そして、台風の進路が日本を直撃するコースであることが分かると、台風のもたらす猛烈な大雨や暴風によって、洪水や高潮などの災害が起きるかもしれないと考えます。この「台風によって洪水や高潮被害、土砂災害が発生し、家が壊れたり酷いときには犠牲者が出るかもしれない」といった危険性の度合いが『リスク』です。

さらに、台風が日本に上陸して、あちこちで洪水や高潮、土砂災害による人的被害・物的被害が出るなど、想定していたリスクが現実のものとなった状態を『危機』といいます。

もっと簡単にいうと、ウルトラマンに出てくる怪獣が『ハザード』、怪獣が町を壊す危険性が『リスク』、街が破壊されて主人公が怪獣に踏みつぶされそうになった瞬間が『危機』ということになります。

 

つまり、ハザード、リスク、危機の違いは次のようになりますね。

  • ハザード:危険性または有害性
  • リスク:危険性又は有害性によって生じるおそれのあるダメージとその度合い
  • 危機:リスクが現実のものとなること(なった状態)
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世の中に潜むリスクのあれこれと危機管理

私たちの周りにもさまざまなリスクが潜んでいます。台風や地震などによる自然災害、突然の交通事故、ガンの発症、会社の倒産、株価の下落などがそうです。もっと身近な例で言えば、突然雨が降ってきた、階段でつまづいた、魚の骨がのどに刺さったなどもあてはまりますね。

こうしたリスクですが、あらかじめ想定されれば、それなりに備えることができます。

  • 突然の雨: 今日は雨が降りそうだから傘を持っていこう
  • 階段のつまづき: この階段は急だからゆっくり歩こう
  • 魚の骨:この魚の骨はのどに刺さりそうだから気を付けよう

こういった事前の備えで、たいていのリスクは回避・軽減することができます。これを『リスク管理(リスクマネジメント)』と言います。

一方、これらのリスクが現実のものとなった場合に、

  • 雨が降ってきたのでコンビニで傘を買う
  • 階段でつまづいてケガをしたので病院へ行く
  • 魚の骨がのどに刺さったのでごはんを飲み込む

こうした行動を『危機管理』と言います。起きてしまった危機をいかにして取り除くか、どう被害を軽減するか、といった行動です。

先ほどのウルトラマンの例で言えば、怪獣の出現により町が破壊されそうだという『リスク』に対し、町が破壊されて主人公が怪獣に踏みつぶされそうになった状態を『危機』、地球防衛軍が出動して戦闘機や戦車で怪獣を倒そうとするのが『危機管理』ということになります。そうなると、主人公がウルトラマンに変身して怪獣を倒すことは『究極の危機管理』といえますね。

つまり、リスク管理が『予防』であるとすれば 、危機管理は『対策』ということになります。

リスクをとって賭けにでるか、リスクを抑えて影響を最小限にするか

こうしたリスクですが、すべて予防すればよいということではないんです。例えば、F1レースなどを想像してください。レースの途中で雨が降りだすことがあります。

このとき、Aチームはあらかじめ天気予報を分析して、「今日は〇週目あたりから雨が降りそうだから最初からレインタイヤで行こう」と決めました。一方、Bチームは「途中で雨が降りそうだけど天気予報だとしばらくしたら止みそうだ。レインタイヤはスピードが落ちるから今日はいつものタイヤで行こう」と勝負に出ます。

この場合、雨が降りだしてタイヤがスリップするかもしれないというリスクを想定し、最初からレインタイヤにしたAチームの行動が『リスク管理』。一方、雨が降りだしたらタイヤがスリップするのは承知だけど、雨はすぐに止みそうだから勝負にでようというBチームの行動が『リスクを冒して賭けにでる行為』といえるでしょう。

これは、私が取り組んでいる投資信託にも似たところがあります。リスクを最小限に手堅く積み立てるのがインデックスファンド。多少のリスクは承知で賭けにでるのがアクティブファンドです。
このあたりは、どちらが正しいとは言えません。あくまで個人の選択になりますから。

まとめ

ハザード、リスク、危機。そして、リスク管理と危機管理について整理してみました。日頃の生活の中で、ちょっとでもいいのでリスクを意識しながら行動すれば、結果的にリスクを回避することにつながると思います。リスクが危機に発展しないように管理する。これが重要なんですね。

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