ロードバイクに限らず、自転車に乗っていて気になるのが「パンク」ですよね。
舗装の継ぎ目やグレーチング、車道と歩道の段差、あるいは落ちているクギなど、道路上にはパンクのリスクがあちこちに潜んでいます。
もしパンクした場合、街中ならまだしも、誰もいない山中などでパンクしたら、自力で修理するしかありません。私も自転車に乗り始めてからは、パンクが怖くて、いつも交換用のチューブと携帯ポンプを持ち歩いてます。
今回は、自転車のパンクの原因と予防について考えてみました。
道路のあちこちに潜むパンクのリスク
道路は、国・都道府県・市町村などがそれぞれ管理していて、道路事情も、車がバンバン走るところ、比較的通行量が少ないところ、車がほとんど走っていないようなところなど千差万別です。
私の場合、ロードバイクで出かけるときは、できるだけ交通量の少ない道路を選んで走るようにしていますが、車の通行量が多い国道などでは、白線の歩道側(路肩)を走るようにしています。でも、そこに待ち受けているのが、小さな砂利とかクギのたぐいです。車のタイヤで弾き飛ばされた砂利やクギが路肩に積もっているんです。これ、自転車にとっては地雷と同じですよね。できることならそのような路肩は走りたくありません。
それから、道路のちょっとした穴、ひび割れ、アスファルト舗装の継ぎ目(補修工事でアスファルトを継ぎ足したところ)、グレーチング(横断側溝の鉄製のフタ)、車道と歩道の段差なども要注意です。
こうした段差のところにスピードが出たまま突っ込んでしまうと、リム打ちパンク(段差に勢いよく乗り上げたときに、路面とリムの角の間にチューブがはさまれて起きるパンク)が起きる可能性が高いです。クギを踏んだときはチューブの穴は一つですが、このリム打ちパンクではチューブに穴が二つ開くのが特徴です。タイヤの空気圧が不足していると起こりやすいですよね。
パンクしてしまったとき
注意はしていても、パンクは突然やってきます。「あれ、パンクやっちゃったー。」って感じです。パンク修理キットを持っていて、自分で簡単に修理できる人なら問題ありませんが、パンクの修理なんてやったこと無いよ、って人もたくさんいると思います。
これが街中であれば、スマホなどで自転屋さんを探して駆け込めばすぐに修理してもらえますが、問題は自転車屋も民家も無いような山の中でパンクしてしまった場合です。
私の友人で、伊豆半島の天城山の方へ出かけて、無事に目的地までは行けたんですが、帰りの下り坂でリム打ちパンクしてしまい、泣く泣く20kmくらい自転車を引きずって戻ってきたっていう可哀そうな友人がいますが、そういう状況になってしまうこともありますよね。
ですから、最低限の備えとしてパンク修理くらいは自分でできるようにしておくことが重要だと思うんです。ショップでパンク修理の講習会をやってるところもありますし、ユーチューブ見ながら練習すればすぐに出来るようになると思います。
ただ、走行中にパンクすると携帯ポンプで空気を入れることになりますから、そこだけは気合で乗り切るしかありません。交換用のチューブなど修理キットもお忘れなく。
出典:CannondaleJapan(自転車のパンク修理方法)
パンクの予防対策は
では、パンクをどのように防げばよいのでしょうか。私が実践しているのは次の3つです。
①空気圧とタイヤのチェック
自転車に乗る時は、必ずタイヤに空気を入れて所定の空気圧とし、タイヤの表面に異常がないか確認します。私は自転車に乗る直前に空気チェックを毎回しています。
②異物を踏まない
前方に注意して、異物があったら避けて走ります。わざわざ小石などを弾き飛ばしながら走る人もいないとは思いますが、タイヤにキチンと空気が入っていれば、小石くらいだと気持ちいいくらい弾き飛んでいきますよ。ただし、異物を避ける時に車道側に膨らまないように注意が必要です。
③段差はゆっくり、お尻を浮かせる
リム打ちパンクにならないように、段差を乗り越える時はスピードを落とし、お尻を浮かせて後輪への荷重を抜きます。とくに下り坂での段差(グレーチングの段差など)は要注意です。
チューブレスタイヤの導入
最後に、パンク対策として私が行なったのがチューブレスタイヤへの交換です。
チューブレスタイヤのメリットは、
- チューブがないため、タイヤの転がり抵抗が良くなる
- チューブがないため、リム打ちパンクが起きない
- 振動吸収性がよくなり、乗り心地が良くなる
チューブが無ければリム打ちパンクも起こりませんし、万一パンクした時も比較的ゆっくりと空気が抜けていくので、いきなりタイヤがペッチャンコになって転倒ということもないのかな、という理由です。
でも、ホイールをチューブレス専用のものに交換しなければならず、費用がかかるのがデメリットですね。私はカンパニョーロのホイールに替えたんですが、前後のホイールだけで約10万円もしました。
しかし、チューブレスタイヤに交換してからは、一度もパンク無しで走れています。カンパのホイールは良いですよ。スタートダッシュもコーナリングも軽快です。なによりラチェット音が気に入ってます。
まとめ
自転車に乗っているときに、一番気になるのがパンクです。せっかくの楽しいポタリングも、突然のパンクで雰囲気が一変してしまいます。そんなときに、さっさと自分で修理できればカッコいいですし、周りの人からも頼りにされるのではないでしょうか。
一人で田舎道へ行ってパンクしたことを想定して、自分で修理できるように準備しておくことが最低限の備えだと思います。
自転車を引きずって歩いて帰る、あるいはタクシーに自転車を積んで帰る、こうしたことは避けたいですよね。
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