しゃっくりが止まらなくて困ったことありませんか?
私も飲み会の場で、冷えたビールを一気に飲んだときに突然、「ひっく」ってしゃっくりが出始めて、その後しばらくはしゃっくりが止まらずに、飲み会どころではなかったことを覚えています。
こんなときは困りますよね。これが重要な会議とか打合せの真っ最中だったらさらに最悪です。何とかしてしゃっくりを止めようとするんですが、なかなか良い方法がありません。
今回は、NHK『ためしてガッテン』でも紹介されたしゃっくりの止め方についてです。
しゃっくりの原因
しゃっくりは、医学用語で「吃逆(きつぎゃく)」と呼ばれています。肺の下にある呼吸運動に関する筋肉の一つである横隔膜(おうかくまく)が痙攣をすることにより引き起こされる症状です。
私たちの身体には、延髄(えんずい)という部分があります。脳の最下部から脊髄に続く部分にあるんですが、この延髄が呼吸や嚥下(物を飲み込む)を調節しているんですね。
そして、喉の奥にこの延髄につながる神経のスイッチがあって、食べ物を早く飲み込んだりしたときなどに刺激が加わるとスイッチが押されて延髄が興奮し、横隔膜を痙攣させて、しゃっくりが出る仕組みになっています。
ですから、しゃっくりの原因としては、食べ物や飲み物、会話、大笑いなどがきっかけになって起きることが多いらしいんです。
お腹が空いたときにご飯を一気に食べる、喉が渇いたときに冷たい飲み物を一気に飲む、会話が盛り上がって大笑いする、こうしたことがきっかけとなって「ひっく」ってしゃっくりが起きる仕組みなんですね。
しゃっくりにならないための注意点
しゃっくりの原因は、食べ物や飲み物、会話や大笑いなどです。つまり、しゃっくりにならないためには、
- ご飯や飲み物はゆっくり飲食する
- 楽しい話題で盛り上がってもお腹をかかえて大笑いしない
ってことでしょうか。
「早食いは身体に悪い」ってよく言われますから、そこのところは気をつけるとしても、楽しいときには思う存分笑いたいですよね。
昔から言われている"しゃっくりの止め方"
昔から、しゃっくりの止め方として、
- 誰かに頼んでビックリ驚かせてもらう
- 水に入れたコップを反対側から飲む
なんて方法が言われてましたけど、とにかく横隔膜の痙攣を止めてあげればしゃっくりも止まるってことですね。
これ以外にも、
- 深呼吸する
- 舌を引っ張る
- 息を止める
- 夜風にあたる
なんて方法もネットに書かれていますが、100%しゃっくりが止まるというような結果ではないようです。
70%の確率でしゃっくりを止める方法
2015年2月25日放送のNHK『ためしてガッテン』では、しゃっくりを止める方法として、次のようなことが紹介されていました。
- 耳を塞ぐように両方の人差し指を両耳につっこむ
- 30秒間程度、痛みを感じるくらいまで強く押す
たったこれだけです。
ところが番組では、「この方法で100人に試したところ、そのうち約70人がしゃっくりを止めることに成功した」と説明していますから、かなり成功率が高い方法だと思いますよ。
なぜこの方法でしゃっくりが止まるのかというと、
- 横隔膜を痙攣させる延髄は頭部にある
- 耳と延髄がつながっている
- 耳の奥を強く刺激することで延髄の興奮をなだめ、横隔膜の痙攣を止める効果がある
ということですね。
ただし、呼吸器や循環器に喘息や心臓病などの病気を持っている方は試すことは出来ないそうです。
まとめ
突然のしゃっくりには困りますよね。周りに人がいなければしゃっくりが止まるのを待つだけなんですが、会議や打合せの真っ最中にしゃっくりが出るとカッコ悪すぎてその場にいられません。
私も以前は、しゃっくりが止まらないときには友人に「ちょっと驚かせて」って頼んだりしましたが、「あ~びっくりした、でもしゃっくり止まらない」なんて感じでしたね。
ところが、NHK『ためしてガッテン』で紹介された"耳に指を強く突っ込む方法"はたしかに効きますよ。私もしゃっくりが止まりましたから大丈夫です。
ぜひお試しください。
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