災害時、車中泊もできて避難所になる車はこれ!

自然災害

熊本地震(2016年)では、二度にわたる震度7の激しい揺れにより、多くの建物が被害を受けました。そして、相次いで余震が発生したこともあり、多くの方が避難所などの駐車場に車を停めて、車中での避難生活を選択しています。今回は、いつ起きるかわからない地震によって避難生活を余儀なくされたときに、車中泊もできて避難所として使えそうな車について考えます。

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熊本地震では39%の人が車中で避難生活した

熊本地震では、まず最大震度7の前震が発生し、その2日後に再び最大震度7の本震が発生しました。それまでの常識では、まず一番大きな揺れとなる本震が発生し、その後に複数回にわたり本震よりも小さな揺れとなる余震が発生するという考え方でしたが、この常識が覆されたんですね。

ですから、前震でなんとか持ちこたえた建物も、2回目の本震では持ちこたえることが出来ず、多くの建物が倒壊するなどの被害が発生したんです。

地震発生後、熊本市が熊本市在住の満 18 歳~79 歳までの男女 5,000 人を対象に、地震発生直後の行動などについてアンケート調査を実施したところ、次のような回答が得られました。

 

【Q1】 あなたはどこに避難しましたか?

指定避難所又はそれ以外の場所に自家用車を駐車して、車中で避難生活した人が全体の39.2%を占めています。

 

【Q2】 あなたが避難した理由は何ですか?(複数回答可)

避難した理由の多くが、「自宅は危険と判断した」「まだ余震が続くと思った」となっており、これらが車中での避難生活に繋がったと思われます。

 

【Q3】 あなたが避難する際の移動手段は何でしたか?

車を使って避難した人が全体の61.3%を占めています。これは、プライベート空間の確保や移動の容易さなどからと推測されます。

 

出典:熊本市ホームページ(平成28年度市政アンケート調査結果報告書

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車を避難所として使う際の留意点

熊本地震では、このように多くの人が車中で避難生活をされていますが、その一方で、エコノミー症候群(急性肺血栓塞栓症)などの問題も起きています。

 

飛行機のエコノミークラスで旅行すると、長時間狭い椅子に座ったままの状態を強いられることが多く、足の血液の流れが悪くなり、静脈の中に血の塊(静脈血栓)ができることがあります。この静脈血栓は歩行などをきっかけに足の血管から離れ、血液の流れに乗って肺に到着し、肺の動脈を閉塞してしまいます。これがエコノミークラス症候群です。

この病気はエコノミークラスの乗客だけでなく、ビジネスクラス以上の乗客や、車の長距離運転手などにも発症することが知られてきましたので、「旅行者血栓症」とも呼ばれています。

出典:国立循環器病研究センターホームページ(急性肺血栓塞栓症の話

 

車中泊では、狭い車内で脚を曲げた状態で長時間過ごすため、エコノミークラス症候群になりやすいんですね。でも、これは体育館などの避難所生活でも発症するリスクがあるそうです。避難所ではあまり歩かず、トイレに行く回数を減らすために水分を取らないといったことが原因となるようです。

このようなエコノミークラス症候群の予防法については、一般的に、

  • 十分な水分を摂取する一方、脱水を招くアルコールやコーヒーを控える
  • 足を上下に動かすなど適度な運動を行う

とされています。

災害時、車を避難所として使う場合には、エコノミー症候群にならないように十分な水分補給と適度な運動が必要なんですね。

トヨタ自動車の素晴らしい取り組み

車といっても、いろいろな車種がありますよね。燃費が良くてお手頃価格の軽自動車やコンパクトカー、家族そろって旅行にも行けそうなミニバン、私も乗っているセダン、荷室が広いワゴンなどさまざまです。

こうした中、トヨタのホームページを見ていたところ、"災害時の車中泊など車の活用方法"を提案していました。ガイドブック「もしものときの車中泊」では、車のシートアレンジ、車内の収納スペース、車中泊に必要(あると便利)なもの、睡眠やプライバシー確保の工夫なども紹介されていますので、ぜひ参考にされると良いと思いますよ。

トヨタ自動車は、災害時の車中泊について「トヨタと防災」と題し、災害時の車の使い方や、車中泊体験などの取り組みをホームページに掲載しています。

出典:トヨタ自動車ホームページ(トヨタと防災

災害時、車中泊もできて避難所になる車

地震はいつ起きるか分かりません。いざという時に車中泊もできて、避難所として使えそうな車について私が考える車の条件は次のようになります。機能を追求したらキリがありませんので、ここでは最低限の3条件としています。

  1. 室内空間が広く、シートがフルフラットになること
    エコノミー症候群を回避するためには、横になってゆっくり休むことができる環境を作ることが第一です。シートを倒したときに凸凹が少なく、ベッドのような平らな寝心地であれば最高ですね。
    ホンダ・フリードやトヨタ・ヴォクシーなどのミニバンは、広い室内空間と多彩なシートアレンジを売りにしてますので、車中泊向けなのではないでしょうか。
  2. 外部給電ができること
    トヨタ・プリウスPHVであれば、外部給電モードにすることで、一般家庭の約4日分の電力、スマホ4,000台分の“電源”になります。災害時、避難生活において電気で困ることはないでしょう。でも、室内空間やシートアレンジではちょっと課題がありますね。
  3. 燃費が良い車
    災害時にはガソリンスタンドに車が長蛇の列をつくるなどガソリンの入手が難しくなります。夏冬のエアコン使用も考慮すれば、燃費が良いことに越したことはありません。プラグインハイブリッド車(PHV)がおススメですね。

今のところ、全ての条件を満たすような車には残念ながら出会えていません。近い将来、全ての条件を満たす車が発売されれば、ぜひ購入を考えたいと思います。

 

まとめ

熊本地震では多くの人が車で避難し、車中泊をして避難生活を過ごしました。一方、こうした車中泊などが原因でエコノミー症候群となりお亡くなりになった人も多数います。

避難所といえば、行政が指定した体育館などが主な避難所として使われますが、プライバシーの問題や住民間でのトラブルなどもあるようです。また、学校側にしてみれば体育館が使えないこともマイナスです。

従来、人の移動手段として進化してきた車ですが、これからは災害時の避難所としての機能も付加されれば車の活躍の場もより一層増えると思いますね。

 


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