災害時には「災害対応自動販売機」を上手に活用して飲料を確保

リスク管理

大規模な地震が発生したときなどに、帰宅困難者や地域住民への一時的な支援として無料で飲み物を提供してくれるのが『災害対応自動販売機』です。

自動販売機で飲み物を買うときは、お金を入れると飲み物が出てきますよね。でも災害時には飲み物がなくて困っている人が多数想定されるために、全国の各自治体などと自動販売機設置者が連携し、災害時に限ってお金を入れなくても購入ボタンを押すだけで飲み物が出てくる仕組みです。

今回は、『災害対応自動販売機』についてです。

スポンサーリンク

災害時には飲料水が大幅に不足

災害時に問題となるのが飲料水の確保です。とくに大規模な地震が発生すると、あちこちで水道管が破裂して広範囲にわたって断水になるおそれがあります。そうなると水道の蛇口をひねっても水は出ません。

ですから、非常用の飲料水を自宅や会社などに備蓄しておくことが重要なんですね。このとき、少なくとも3日分の飲料水を確保することが望ましいですよ。

また、地震はいつ起きるか分かりません。平日の昼間であれば多くの人が外出先である学校や勤務先で被災することになります。自宅に帰ろうとしても公共交通機関がストップしていれば帰宅困難者になってしまいます。つまり、外出先で飲料水をどう確保するのかってことも重要な問題なんですね。

スポンサーリンク

災害対応自動販売機とは

そのようなときに飲み物を確保する一つの手段が自動販売機です。災害時には大規模な停電も想定されるので、自動販売機が動かないことも考えられます。そのために15年ほど前から『災害対応自動販売機』が徐々に普及してきました。

災害対応自動販売機は、徒歩などで帰宅する帰宅困難者や断水などによって飲料水を確保できない地域住民の急場をしのぐためのものです。停電になることも想定し、手動・遠隔操作・自動のいずれかの方法で自動販売機の飲料を無料で提供できるようになっていますね。

2017年末の自動販売機設置台数(飲料)は約244万台となっていますが、新しく設置される自動販売機の多くは災害対応タイプになっているのではないでしょうか。

 

出典:(一社)日本自動販売システム機械工業会ホームページ

適切に使わないと自動販売機も宝の持ち腐れ

このような災害対応自動販売機ですが、あらかじめ各自治体などと自動販売機設置者の間で災害時の対応について協定が結ばれ、どういう状況になったら自動販売機の飲料を無料提供するかが決められています。

ですから、すべての自動販売機が一斉に無料になるわけではありません。地震の場合、震度5弱または5強以上の地震が発生し、自治体内に災害対策本部が設置された段階で無料開放されるケースが多いみたいですね。

でも実際に被災地で飲み物に困っている人がいたら、無料開放の基準に達していなくても、自動販売機の飲み物を無料提供してほしいですよね。こういうところが役所仕事っていうんですか、お堅いですね。断水になった区域は全て自動販売機を解放するなどの対応が必要です。

また、毎年のように防災訓練が各地で行われますが、災害対応自動販売機の訓練もやった方がいいと思いますよ。いざ本番になって、自動販売機を無料解放するはずの担当者が「やり方が分からない」「自動販売機のことを忘れて他のことをやっていた」なんてことにならないように…。

飲料メーカー各社の自動販売機

国内の飲料メーカー各社では、災害時の自動販売機活用についてさまざまな形で取り組みを進めています。やはり一番の課題は、「地震が起きたときにキチンと自動販売機が作動するのか?」ってことですね。

手動・遠隔操作・自動のいずれかで無料提供されるんですが、手動の場合には道路が通行止めで使えないことも考えられますから、バックアップ体制をキチンとしておく必要があります。

ダイドードリンコ(災害救援自販機)

KIRIN(災害救援自動販売機)

サントリー(緊急時飲料提供ベンダー)

アサヒ(災害対策用自動販売機)

まとめ

南海トラフ地震のような大規模な地震が発生すると、あたり一面とんでもない状況になることが考えられます。建物の倒壊、道路のクラックや液状化、橋梁の落橋、土砂崩れ、火災、津波など、数え始めたらキリがありません。

また、停電や断水などライフラインの寸断も想定しておく必要があります。こうした中、帰宅困難者や地域住民の飲料水確保は切実な問題です。コンビニや自動販売機で飲み物を確保できれば良いのですが、時間の経過とともにこれらも売り切れ状態になってしまいます。当然メーカーによる飲料の補充などもないでしょう。

地震直後は行政や防災の各機関も被害情報などの収集に追われるため、すぐに給水車が支援に来てはくれません。最低3日分の水を自宅に備蓄しておくとともに、仕事や学校で外出中に地震に遭遇したときのことも考えておく必要があります。職場に防災リュックを置いておけば少し安心できますね。

 




自然災害ランキング

にほんブログ村 その他生活ブログ 地震・災害へ
にほんブログ村

コメント