先日、社内研修会でちょっと話をする機会がありまして、約1時間ほど講師として新入社員を対象に話しをしてきたんですが、前列の方にも関わらず、顔を机にうずめて堂々と居眠りしている人がいたんですよ。ああいう社員は講師に向かって失礼ですね。久しぶりにイラっとしてしまいました。今回は、社会人としてちょっとダメな社員について考えます。
こんな部下とは仕事をしたくありません
私もこれまでに多くの部下と仕事をともにしてきました。そんな部下も、いろいろなタイプがいましたね。
優秀な部下は、こちらが黙っていても自分で考えて周りとの調整も行い、仕事をぐいぐい進めてくれます。一方、ちょっとダメな部下は、一から十まで手取り足取り教えるんですが、基本的なところも満足にできず、ましてや応用的なところは何にも出来ず、仕事もまるで進みません。
17時以降の付き合いについても同様です。取引先との大事な懇親会をしっかりセットして、最後まで十分すぎる気配りで上手にこなす優秀な部下がいれば、その一方で、お店選びもまともに出来ず、相手に不愉快な思いをさせてしまってもヘラヘラしているような最悪の部下もいます。
「部下は上司を選べない」と言いますが、上司も部下を選べないんです。と言いますか、ときどき本当にいるんですよ。「えっ? これ本当にうちの社員?」っていうくらいの人が・・。
そんなことで、私が考えるちょっとダメな部下は次の5タイプです。
- 仕事への熱意や向上心がまるで感じられない
- その場の空気を読めない
- 同じ失敗を何回も繰り返す
- 仕事の進捗や予定を管理できない
- 周りの社員との協調性がまるで無い
ゆとり世代って大丈夫?
こんな中、上司の間では「最近の若者はゆとり世代だから・・・」という会話がよくされています。
ゆとり世代、いわゆるゆとり教育を受けた世代ですね。具体的には、1987年4月2日生まれ~2004年4月1日生まれの人が該当します。2018年現在、15歳~30歳の年齢層です。
それまでの「詰め込み教育」の過程で、過密な授業とどんどん進んでいく教育によって、落ちこぼれを増加させてしまうのではないかという指摘があって、大幅な学習量の厳選と授業時間の削減が行われ、「ゆとり教育」が導入されたものです。総合的な学習の時間もこの時に出来たものですね。
でも、学力低下の不安などから、2011~2013年にかけて学習指導要領の改定が実施されて、今では「脱ゆとり教育」となっています。現在のところ、ゆとり教育による学力の低下という事態には至っていないようですね。
一般的に言われるゆとり世代の特徴としては、
- 自主性がない
- 指示待ち人間
- 怒られると委縮する
- すぐ会社を辞める
- プライベート優先
なんてことが言われていますが、実際はどうなんでしょうか?
必ずしもそうではありませんよね。ちゃんと出来る社員もいます。もしかすると、私たちが若いとき以上に出来る社員もいますよ。
ゆとり世代の部下の使い方
私の部下にもゆとり世代が多数います。私の子供もゆとり世代です。こうして考えると、毎日のように職場で子供と同じ世代の若手社員を相手に仕事をしているんですから、出来ないことがあっても当然だと思います。
逆に、若い社員から新鮮かつ斬新なアイディアをもらうこともありますし、一概にゆとり世代がダメなわけではないんです。
個人の資質によるとは思うんですが、やる気がある社員はやはり可愛いですよ。仕事の教えがいもありますし、その後の成長を見るのも楽しみですね。でも、偏って仕事が出来るだけではダメなんです。全てのことに対してバランス良く出来ることが重要なんですね。全部100点じゃなくていいんですよ。80点くらいで大丈夫なんです。
そんなことで、ゆとり世代の社員との接し方については、
- 自分で考えさせて、自主性を育てる
- 多少ミスしても怒らない
- 仕事のやりがい、楽しみを共有する
- こちらからプライベートに踏み込まない
こうしたことを気にしながら一緒に仕事をしていますね。
諸悪の根源は、パワハラとマイクロマネジメント上司
一方、世間では上司による部下へのパワハラやマイクロマネジメントが社会問題になっています。私としてはこれこそが諸悪の根源だと思っています。こういうことをする人間は最低ですよ。所詮、外に出れば何も言えない小心者なんですけどね。
しかも、こういう人間に限って、自分の怒りのスイッチが入った瞬間に部下を呼びつけて怒鳴り散らす。あるいは、朝っぱらの勤務時間前から怒りのメールを送り付けてくる。非常識にもほどがありますよね。
ですから、可愛い新入社員がイジメられて酷い目に遭っているんです。
まとめ
新入社員の皆さんは、こういう最悪な上司を見習わないようにくれぐれも注意くださいね。でも社会人なんですから、最低限のルールとマナーを守ることは大切ですよ。せめて研修会での居眠りはやめた方がよいと思います。さらに仕事に対するやる気や熱意を見せれば、上司は「おっ、頑張ってるな」って思うのではないでしょうか。私は新入社員の皆さんの味方です。一緒に頑張りましょう。
コメント