「学問をするのは知るためでなく、人に頭を下げられる人になるため。これが真の教育なり。」
これは、先日の東京新聞朝刊に掲載されていた「運勢」の一節です。
皆さんの多くも、小さな頃から「遊んでいないで、勉強しなさい。」って親や先生からひたすら言われて育ったのではないでしょうか。
そして、小学校・中学校・高校と進学し、最終的に"どこの大学を卒業して、どんな仕事に就いたのか"、これでその後の人生がほぼ決まってしまいます。
これが日本の現状なんです。いわゆる「勝ち組」、「負け組」ってやつですね。
でも、実際に社会に出てみると分かると思うんですが、立派な大学を出た人が偉いわけではありませんし、大企業に就職した人が凄いわけでもありません。
中には"全然仕事が出来ない"、"人付き合いがまるでダメ"という人もいますし、酷いときには"社会的に許されない犯罪を犯してしまう"といった人もいます。
そんな中、私が一番尊敬するのは、次のようなタイプの人ですね。
- やりたいことを見つけて、そのことに一生懸命がんばっている
- そのことが、少なからず人のため、社会のために役立っている
今回は、"将来の明確な目標と具体的な計画を立てて、紙に書き留めると実現できますよ"という話です。
「先生」と呼ばれる人たち
世の中には、「先生」と呼ばれる人たちがいます。こうした人たちは周りからも一目置かれ、頭を下げられる存在ですね。主に次のような人たちです。
1.他人に知識や物事を教える人
・学校の教師、幼稚園の先生、予備校や塾の講師
・料理教室やスポーツインストラクター
2.高度な専門知識を有し、その分野を深く研究する人
・大学などの教授、准教授
・評論家
3.高度な専門知識をもって他人へのサービスをなりわいとする人
・医師、歯科医師
・弁護士、税理士、司法書士、弁理士
4.芸術家
・茶道、華道、日本舞踊などの師範
・著名な作家、画家、漫画家、写真家、映画監督、音楽家
5.その道の達人
・囲碁や将棋の棋士
・柔道家、剣道家、空手家、合気道家
6.例外(先生でなく「センセイ」)
・国会議員、地方議員
しかし、こうした人たちが全て素晴らしいかといえば、必ずしもそうではありません。週刊誌やマスコミを騒がすようなスキャンダルを引き起こす人も例外ではありません。
ですから、他人から頭を下げられれば良いということでもないんです。そこに、キチンとした人格や人間性が伴わないとダメなんですね。
身内に「先生」がいると心強い
でも、いざという時に身内に「先生」がいると心強いと思いますよ。例えば、親が「〇〇先生」であると仮定した場合、次のようなことが考えられます。
【小学校の校長】
子どもが学校でイジメられたら、担任の教師とイジメた生徒に圧力をかけます。(これは冗談)
【大学の教授】
どこかの大学みたいに裏口から入れてもらえるかも…。(これも冗談)
【医師】
家族が急病になっても慌てることはありません。自宅が病院に早変わりです。
【芸術家】
有名な漫画家が親だったら、その子どもは学校でヒーローですね。
【達人】
暴漢に襲われても、空手家の親が一撃で撃退します。
【例外】
国会議員ともなれば、何か問題が起きても裏から手を回して、たいていは揉み消してしまいます。
夢を叶えるためには
本人のやる気次第で人生は大きく変わってきます。当然ですが、このことは皆さんもお気づきのことと思います。
親が「ああしろ、こうしろ」って言っても、結局は本人次第なんですよね。そういう点では、子どもが小さいときに"将来の夢"とか"なりたい職業"について親子で会話することが大切です。
小学校低学年くらいまでに、将来なりたい職業とその理由を自分の口からハッキリ言えるようになれば、その夢が実現する可能性は高いと思いますよ。そして、そのことを紙に書いて、勉強机などに貼り付けておくんです。自分で将来の姿をイメージできれば、そのための努力も惜しまないはずですから…。
私のところでも、子どもの小学校の卒業文集に「将来、医者になって人の命を救う」ってボソッと書いてあったんですが、その後、国立大医学部に合格し、現在は医師として働いています。
- やりたいことを見つけて、そのことに一生懸命がんばっている
- そのことが、少なからず人のため、社会のために役立っている
まさに、この2つの実践です。
目標設定の重要性
ハーバード大学のMBAが、同大学の卒業生を対象に行なった調査レポートのうち、とても興味深いものがあります。
卒業生に対して、「将来の明確な目標と具体的な計画を紙などに書き留めているかどうか?」というアンケート調査をしたところ、10年後の収入でビックリするくらい大きな差が生まれていたんです。
【卒業時】
■3%の卒業生が「明確な目標と具体的な計画を設定し、紙に書き残している」と回答
■13%の卒業生が「目標は設定したが、特に紙などには書き留めていない」と回答
■84%の卒業生が「とくに明確な目標は設定していない」と回答
【10年後(追跡調査)】
■目標は設定したが紙にまでは書かなかった13%の卒業生は、特に明確な目標を定めず紙にも書き留めなかった84%の卒業生の2倍の収入を得ていました。
■さらに驚くべきことは、明確な目標と具体的な計画を紙に書きとめていた3%の卒業生は、残り97%の卒業生の実に10倍の収入を得ていたのです。
これを聞いてビックリしませんか? 目標を持つか持たないかで差が生じるのは分かるんですが、それを紙に書き留めるか否かでここまでの差が出るんです。
まとめ
2019年のスタートにあたり、今年の目標や将来の夢をしっかり持つといいですよ。そして、大切なことは、それをしっかりと紙に書き留めることです。これは特に小さなお子さんにおススメです。
私も毎年元旦に今年の目標を決めて、こっそりパソコンに保存しています。ちょっとした3つくらいの目標を立てるんですが、たいてい1つくらいは実現しています。結構いけると思いますよ。
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