次に地震が起こるのは、いつ・どこ?、地震予測の難しさ

自然災害

日本は地震がとても多い国です。これは、日本が4つのプレートに囲まれていることと、日本の地下には無数の活断層があるからです。
地震は、いつどこで起こるか予測できませんが、過去に同じ場所で発生した地震のことを調べることで、あと何年以内に〇〇%の確率で起こるといったおおよその評価ができます。
今回は、地震予測の現状と地震発生確率について考えてみます。

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地震のメカニズム

地震は、地下で起きる岩盤の「ずれ」によって発生する現象と考えられています。

地球は数十枚の大きなプレート(硬い板のような岩盤)で覆われており、このプレートはほんの少しずつですが動いています。このプレートとプレートはぶつかったり、片方がもう片方の下に沈み込んだりしているため、プレートの境界やプレートの内部には大きな力が加わり、ひずみが蓄積していきます。そして、何らかの拍子にプレート境界のひずみが解放されたり、プレート内部の岩盤が動くと地震が発生します。

東日本大震災や南海トラフ地震はプレート境界の地震(海溝型地震)、阪神淡路大震災や熊本地震、先日の北海道地震などはプレート内部の地震(内陸の活断層で発生する地震)ということになりますね。

 

出典:地震調査研究推進本部ホームページ(地震・津波の知識 | 地震本部

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南海トラフ地震は予測できない

今のところ、地震の規模やその発生日時を正確に予測することは困難とされています。いわば予測は不可能ということです。

1978年に東海地震の予知を前提とした「大規模地震対策特別措置法」ができましたが、その後の調査・研究で地震のメカニズムが明らかになってくると、地震の予知はとても難しいということが分かってきました。

これまで東海地震は、地震の引き金となる「プレートの前兆すべり」が観測できるとされていましたが、最近の見解では、「前兆すべりが100%観測されるとは限らないし、観測されても地震につながらないケースもあり得る」となっています。
また、過去に発生した南海トラフ沿いの地震は、東海地震、東南海地震、南海地震が同時あるいは数年程度の時間差をもって発生していますが、これまで東海地震を単独で評価してきた経緯もあり、いま、南海トラフ地震の防災対応を検討するにあたっては、根本的な見直しが必要となっています

こうして見ると、『地震の予知』から『防災・減災』にシフトしつつあることが分かります。
以前は東海地震の予知ができるとし、地震発生の切迫度が高まったら警戒宣言を発令して社会活動を制限するための細かいルールを決めていました。しかし、昨年の秋からは違います。「南海トラフ地震発生の切迫度が高まったときに社会全体でどうするか、まずは大至急そのことを決めましょう。」「それが決まるまでは暫定措置として気象庁から臨時情報を発表しましょう。」という動きです。

ちなみに地震については予知とか予測って単語が乱立しているような気がしますが、日本地震学会によれば、

地震予測とは、「地震の発生時間」「地震の発生場所」「地震の大きさ(マグニチュード)」の一部またはすべてを地震発生前に推定することであり、地震予知とは、地震予測の中でも特に確度が高く警報につながるものと地震学会では考えています。
出典:日本地震学会ホームページ(地震予知と地震予測

 

とのことです。つまり、地震予知は地震の発生時間と場所を特定するもの、地震予測はざっくり推定するもの、ってことですね。現状、地震の予知はできない(困難)ので、地震については予測という言葉がふさわしいと思います。

地震予測は、過去地震の統計処理による長期確率評価

こうなると「地震の予測はどうやるの?」という単純な質問です。
近い将来に地震が発生することがわかっていても、それをどう予測して、どう評価するか、ってことですね。地震調査研究推進本部によれば、「過去の地震活動を統計的に処理し、今後ある一定期間に地震が発生する可能性を確立で表現」としています。

地震調査研究推進本部では、「同じ場所で同じような地震がほぼ定期的に繰り返す」という仮定のもとに、大きな被害をもたらす可能性が高い、プレート境界やその付近で起きる地震(海溝型地震)や活断層で起きる地震について地震発生確率値を含む長期評価結果を公表しています。
地震発生確率値は、歴史記録や調査研究等から分かった過去の地震活動記録を統計的に処理し、「今後ある一定期間内に地震が発生する可能性」を確率で表現したものです。
出典:地震調査研究推進本部(長期評価結果一覧 | 地震本部

 

例えば、ある場所で過去にも繰り返し地震が発生していて、その発生間隔がおおむね200年周期であったとすると、次も同じ場所で200年ほど経過したら地震が発生する確率が高まるということですね。しかし、地震の発生間隔そのものが、数百年どころか数千年単位となっているものもあり、それをもって、例えば30年以内の発生確率を推測すること自体に無理があるような気がしてなりません。

過去の地震発生間隔については、文献や石碑など先人たちが残してくれた資料をもとに算出しているものと考えますが、どの時代までさかのぼって、どれくらいの精度で分析できているのかという疑問もあります。

さて、都道府県ごとの地震活動(都道府県ごとの地震活動 | 地震本部)をみると、海溝型地震と内陸の活断層で発生する地震それぞれについて、都道府県別にマグニチュードと地震発生確率(30年以内)が整理されていますが、マグニチュード8~9規模の海溝型地震では、千島海溝沿い(根室沖)と南海トラフでその確率が80%程度と異常に高いことが分かります。一方、内陸の活断層による地震については、いずれも発生確率こそ低いものの、阪神淡路大震災や熊本地震クラスの地震がいつどこで発生してもおかしくない状況といえます。

まとめ

地震がいつどこで発生するか、こうした地震予測は現在の科学力をもってしても極めて困難な状況です。地球が誕生して今に至るまでの長い歴史からみたら、私たち人間の寿命なんて所詮知れてます。そうやって考えると、「地震の予測はとてつもなく難しいことなんだな。」と改めて思い知らされます。

このような中、私たちにできることは、いつ地震が発生しても大丈夫なように日頃から準備して、被害を最小限にすることですね。家具などの固定、最低3日分の水・食料の備蓄、停電や断水などを想定した備え、こうした準備を今から行うことが大切だと思います。

 

 


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