超電導リニア中央新幹線が水問題で着工遅れのピンチ!?

生活

次世代の超特急「リニア中央新幹線」が2027年の開業に向けて一歩前進しそうです。
すでに工事着手している品川・名古屋間の工事の内、静岡工区については、トンネル工事によって大井川の河川流量が減少するとして、静岡県とJR東海で調整が難航しており、工事着手の遅れが懸念されていました。しかし先日、JR東海が「河川流量の減少分はすべて戻す」と譲歩する姿勢を示したことで今後の工事着手が注目されています。今回は、リニア中央新幹線について考えます。

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リニア中央新幹線とは

新幹線史上、世界最速の時速500kmで走行し、品川・名古屋間を最速40分、東京・大阪間を最速67分で結ぶリニア中央新幹線。走行方式は超電導磁気浮上方式の超電導リニアです。

2014年12月に品川・名古屋間の工事に着工し、同区間の開業予定が2027年。さらに、東京・大阪間の開業が2045年の予定となっていますが、こちらについては最大で8年の前倒しによる早期開業を目指しています。

特徴の一つが、トンネル区間が多いことです。品川・名古屋間の線路延長は286kmですが、そのうちトンネル区間は247km(約86%)となっています。つまり、地上を走行する区間はわずか39kmなんですね。時速500kmなので地上にいる時間はたった約5分ということになります。

もう一つが運転士が要らないことです。リニア中央新幹線は指令室から全ての運行を自動制御するため、運転士が乗り込む必要がないそうなんです。いわゆる無人運転ですね。ただし、乗務員も含めて具体的な乗員については今後検討みたいです。

 

リニア中央新幹線の動画をご覧いただけます(1分)
出典:JR東海ホームページ(リニア中央新幹線

 

 

出典:国土交通省ホームページ(中央新幹線について

 

品川・名古屋間については、ルート・停車駅も公表されており、途中の停車駅は、

  • 神奈川県駅(仮称)(相模原市)
  • 山梨県駅(仮称)(甲府市)
  • 長野県駅(仮称)(飯田市)
  • 岐阜県駅(仮称)(中津川市)

となっています。

出典:JR東海ホームページ(リニア中央新幹線の工事計画

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超電導リニアのメカニズム

超電導リニアのメカニズムですが、「推進」「浮上」「案内」の3つの働きによって時速500kmで走行することが可能ということですね。低速時はゴムタイヤで走行し、時速150kmを超えるとゴムタイヤを格納して、浮上走行(10cm浮上)になるらしいですよ。

原理はわかったとしても、実際にこれを造ってしまう技術力はすごいと思います。

出典:山梨県立リニア見学センター(リニアの仕組み

南海トラフ巨大地震への備え

リニア中央新幹線の果たす役割として、南海トラフ巨大地震が発生した場合においても、東京~名古屋~大阪の三大都市を結ぶというものがあります。

東海道新幹線が、南海トラフ地震により大きな揺れが想定される太平洋側のエリアを走行しているため、万一、地震発生によって運行できなくなっても、リニア中央新幹線があれば日本の大動脈としての機能を十分果たすことができるとされているんです。

超電導リニアの車両はU字型のガイドウェイに囲まれた内側を約10cm浮上して非接触で走行し、浮上・案内コイルの磁力の作用により、車両を常にガイドウェイの上下左右の中心に位置させようとする力が働くことから、地震時に車両が脱線することはありません。また、リニア中央新幹線の東京、名古屋、大阪のターミナル駅および路線の大半はトンネルや地下構造とする予定であり、一般に地下空間は地震時の揺れが小さく、災害に強いという特性があります。

大井川の水問題とは

リニア中央新幹線のルートの一部が静岡県の中部に位置する大井川上流部を横切る形になっているんですが、トンネルが大井川の地下を東西方向に通過する計画になっているために、トンネル工事の影響で地下水の流れが変わったり、トンネルに流れ込んだりして大井川の水量が減少して、大井川沿川の生活用水や農業などに影響が出るのでは、という懸念があったんですね。

静岡県にしてみれば、リニア中央新幹線は県内の一部をトンネルで通過するだけで、停車駅も無いためにメリットが無いと感じているのかな、とも思うんですが、こういうビッグプロジェクトの場合は、地元調整が一番大変ですね。

現在の東海道新幹線は静岡県内を東西に通過していて、停車駅も熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松と6駅もあるんですが、今度のリニア中央新幹線はトンネルの一区間が山岳部を通過するだけなんです。

そんなこともあって、大井川の水問題に関する双方の主張は、次のようになっていました。

  • 静岡県:トンネル建設に伴う大井川の減少水量は全て大井川に戻してください。
  • JR東海:トンネル建設に伴う大井川の減少水量は約2m3/秒。この分は大井川に戻します。

ここで双方の議論は平行線となってしまい、調整が難航していたというわけです。

 

 

 

出典:静岡県ホームページ(リニア中央新幹線整備に係る大井川の水資源減少問題

 

これまでJR東海は、独自の試算に基づいてトンネル建設に伴う大井川の減少水量は約2m3/秒とし、この分は大井川に戻すとしていたんですが、今回、減少分をすべて戻すという地元側の要望を受け入れる形に方針転換をしたということです。

水を戻すための具体的な方法などは今後検討のようですが、この提案で工事の着工にめどがつくのか注目されています。

まとめ

東海道新幹線が誕生したのが今から54年前の1964年。東京オリンピックの年です。
今回、リニア中央新幹線の開業(品川・名古屋間)は2027年。2020年の東京オリンピックには間に合いませんが、まさに世界に誇れる夢の超特急ですね。地元調整や工事の難しさなどもあろうかと思いますが、予定どおり開業してほしいです。

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